今週の三択問題
体操競技の一つ、床運動の競技エリアの広さは、次の三つのうちどれでしょう。8m四方、12m四方、16m四方
選択肢
・8m四方
・12m四方
・16m四方
正解…12m四方
解説
床運動は体操競技の一つで、一般的に「ゆか」と呼んでいます。これは12×12メートルの正方形のゆかの上で体操競技の技を用いて演技をしますが、男女によって技や演技時間が異なります。
男子・・・徒手体操的運動・平均わざ・静止わざ・力わざ・跳躍わざ・跳ね起きわざ・倒立回転わざ・宙返りわざを組み合わせたものを70秒以内で演技する
女子・・・アクロバット系の技、音楽に合わせたジャンプの組み合わせ、ターンを組み合わせたものを90秒で演技する
時間超過や、12m四方のラインからはみ出るとラインオーバーで減点となります。
また演技するにあたって、正方形のゆかの4隅すべてに1回以上必ず到達しなければならないといった基本ルールがあります。
12m四方になった理由ですが、そもそも体操競技は19~20世紀にかけて国際的に普及しました。そこで国際大会として公平に競技を行うために、競技用具や場の標準化が必要で、全ての競技者が同じ条件で競技を行うことが求められます。そして体操競技が進化するにつれて、選手たちはより複雑で、高難度のアクロバティック的でダイナミックな技を求められるようになり、選手が広いスペースを使って多様な技を安全に行うことが最重要でした。
そうした技を実行する際に、十分な助走や着地スペースなどの安全を確保するべく試行錯誤した結果、現在の12m四方に設定されたという訳です。