今日は、S銀行に入金に行きました。
正確に言うとS銀行と提携している郵便局に行ったのですが・・・。

ATMの前に行くと、利用していた人が居たので外で待っていました。
すぐに順番がまわってきて、いつものように入金処理をします。

目の前の表示をよく見て、一度に100枚まで数えることが出来る
ことを確認しました。
今回はちょっと事情があって、60諭吉ほどを入金する予定でしたので

慎重に作業を進めたのです・・・。

まず、60枚一度に入れてみました。
パラパラパラ・・・とお金を数える音が聞こえ、なぜか蓋が
パカっと開き数えられたお金はなんと・・・3万円!!!と画面に表示されました。
つまり、57万円は数えることが出来ず、そのまま戻ってきたのでした。


「オイオイ急いでるんだからまじめにやってくれよぅ!」とイラつきながらも
「ちょっと沢山入れすぎて、機械がびっくりしたのかな?」
などと思いつつ、再びチャレンジ。今度は少なめに15万円ほど入れてみました。
今度は完璧。ちゃんと15枚数えて、入金できました。

よしよし・・・ということで、三度チャレンジ。残りの42万円を突っ込んでみました。

すると・・・

ピー!!!という大音量とともに画面に「機械の故障です」との表示。
オイオイ、ワシは壊して無いぞ!!!ど、どうなっているんだ!!!
・・・とオドオドしていると、係の人がやってきました。

「どうもすみません」と品川庄司の品川さんみたいな人が言いました。
カギを差し込んで回し、ATMの扉を開きます。
初めて見るATMの内部は、どう見てもコピー機の中身のような構造でした。
「へえ・・・中身はこんな風になっているのか・・・」などとちょっと感心

しながら見ていると、ATMが数えている途中の札束を取り出し、品川さん

が数え始めます。

1枚2枚・・・その束は39枚でした。
そして、コピー機の中身のような機械部分を少しずつ開けながら札を探します。

あった!・・・2枚出てきました。これで41枚。 あと1枚です。
「あれ?おかしいなあ・・・見当たらない・・・」品川さんの表情が曇ります。
私も心配でそわそわし始めました。

「本当に42枚あったのか?いや、間違いなくあったはずだ。」
「このままみつからず、この品川さんに笑顔で「ありませんね!」

って言われたら、どうやってキレたらいいんだろう?」
「どうやって42枚有ったことを証明しようか??」
「ま、1万円くらい仕方ないか・・・い、いやいや・・・1万円と言えば大金だ」
などとグルグル頭の中で考えていました。

その間にも、ATMの前には順番待ちの人が並びます。
品川さんが「故障していますので暫くお待ちください・・・」と言い訳すると
並んでいる人たちは「この人、一体何をやったのよ!」
という表情で私を見てきます。

「いや、ワシはなにもしてないし、機械が勝手に壊れたんだ!・・・。」
などと心の中で叫んでみても、彼女らには知る由もありません。。。

そうこうしているうちに、品川さんが「あ、あった!!」 と残りの1枚を

見つけ出してくれました。
それはなんと、機械の奥の方の爪に串刺しになって無残な姿で発見されました。

品川さんは、そのお札を交換し、笑顔で「もう一度やってみてください」

と言って去って行ってしまいました。

ドキドキしながら、懲りもせず42枚いっぺんに突っ込んでみました。
・・・結果は、普通に入金処理されました。
機械の機嫌が、かなり悪かったと言うことでしょうか?

機械にも、気持ちが宿るとしたら薄暗い狭い空間にずーっと押し込められて
きっとストレスが溜まっているに違いないのです。

メンタルケアが機械にも必要だという、これが現代のストレス社会の実態

なのかも知れません・・・。