シュートアウトまでもつれ込んだコロラド@タンパで疑惑の裁定があったと盛り上がっていますが、この件に関しての個人的見解。


事件はミラン・ヘイドゥクのシュートアウト・アテンプト時に起こりました。タンパGのマイク・スミスがスティックを投げてヘイドゥクの妨害をしたとして反則を取られ、オートマチックゴールが認められたのです。結局これが決勝点となってタンパが敗れました。


その動画がコチラ。


マイク・スミス
「展開が速かったし、色んなことがあっという間に起こる試合だった。けどレフェリーは1人じゃなくて4人もいるんだ。全ての角度から見渡しているはずなんだよ。セーブした後にスティックを手放したんだ。スティックが不安定な状況だったからね。あのコールはないよ。セーブした後の出来事なんだから」


スミス本人も実況も「すでにセーブは成立してた」と主張していますが、動画をよく見てください。ブロッカーセーブの前にスティックは手から離れています。ということでこの主張は成立しない。


それよりも問題なのは、スティックを「投げた」のか「落とした」のかだと思う。NHLルールの第26条第4項によれば“ゴーリーがスティックを投げた場合、妨害プレーとして相手チームのゴールを認める”とあります。一連の動きを確認してみると、

①スミスはポークチェックを試みてスティックをスライドし、グリップエンド側に握りなおした

②ここでヘイドゥクが左へ動いたため、スミスもブロッカーセーブでこれに対応しようとした

③しかしグリップエンドを握っていたためにストローク幅が大きくなっていて、(a.スティックが不安定な状況になり落としてしまった【不可抗力】 or (b.持ったままでは間に合わない/ブロッカーをしっかり縦に出来ないため、やむを得ずスティックを手放した【故意】


どちらにしても「投げた」というよりは「落とした」という方が正しい気もしますが…。ただ、動きが動きだけに微妙ですけどね。ポークチェックの体勢からブロッカーセーブに移行しようとしたら、急いでいたこともあって投げる素振りがあったと見られても仕方ない部分もあるかと思いますし。あと、妨害の意図がなくてスティックをわざと落とした場合の扱いはどうなるんだろう?


結論:わかりません(おい


厳しいコールだとは思いますけどね。


ただ、シュートアウト時ではパックがゴールラインを割ったかどうかを確認する際にしかビデオレビューが認められていないっていうルールは改正すべきだと思います。


この日はコロンバス@ダラスでも疑惑の裁定で勝敗が引っくり返った様子。オーバータイムでマニー・マホートラがゴールを挙げたものの、キックモーションがあったとしてノーゴールの判定に。ここで勝機を逃したコロンバスは結局シュートアウトの末に敗れてしまいました。ダリル・シドアに押されたのであって、蹴り入れようとしていたとは見えないんですが。。。


フォッパは「コロラドでもう1回プレイオフに出たい」と発言している様子。大歓迎です^^しかし同時に「足が治らなかったら引退する」とも言っている模様。何とか治してくれ><数週間前に再手術を受けていたとのこと。

ピーター・フォースバーグ
「まだプレイしたいよ。スタンドに座って観ているだけなんてもう嫌だ。もし今季プレイ出来ないんだったら引退するだろう。でも世界最高のドクター(ベルティル・ロマナス医師)が付いてるからね。彼がいなかったらとっくに引退してたと思う。まだ望みは捨てちゃいないよ」


ついにマッツ・サンディンがバンクーバーと契約。内容は単年900万ドルほどだが、実質的なキャップヒットは500万ドルほどとのこと。昨季のフォースバーグと一緒ですね(アベレージは500万ドルで、実質的には100万ドル)。27日からチームに合流する見込み。


サンディンと契約してもまだ250万ドルのスペースがあるバンクーバーは、デッドラインでの大物獲得もウワサされている様子。


NYRはクリス・ドゥルーリーをコロラドにトレードしてまでサンディンが欲しかったようですが残念(ドゥルーリーはコロラドならノートレード条項を破棄すると見られているらしい)。イースタンに行ってほしかったのに。なんで北西に来んだYO!


ブライアン・バークGMはクリスマスフリーズが明けたらすぐにでも、トロントGM就任後初のトレードを敢行するつもりらしい。ラインアップ補強もしくはエンフォーサーの獲得が目的というウワサ。


グレン・マレイGMは「早いとここの悲惨な現状を打破しなさい」とプレッシャーをかけられているらしい。以前、他のクラブからジェイソン・スペッツァについて問い合わせがあったものの、その時は放出するつもりはないと断っていたとのこと。きっとバンクーバーだと思います。サンディンが獲れなかった時の代案で。


ジャン=セバスチャン・ジゲールは父が亡くなったため、アナハイムを一時離脱。これによりエドモントン戦で先発マスクを被ったヨナス・ヒラーは51セーブを挙げて勝利に貢献。これは98年対オタワでのミハイル・シュタレンコフ、04年対デトロイトでジゲールが挙げたチーム記録に並ぶセーブ数とのこと。


ピッツはマクシム・タルボと2年210万ドルで契約延長。


ジェイソン・キメラはグローインを痛めて4週間ほどの離脱予定。さらにコロンバスは無制限ウェイバーを通過したフレドリック・ノレナとの契約を解除。


で、ノレナはKHLのAKバーズ・カザンへ行くことに。


タンパはユッシ・ヨキネンをウェイバーにかけた模様。


サンディンの件はカタがついたので、これからはガボリク中心にウワサが飛び交うんだろうな。