ホッケーにおいて、ジム・キャリー症候群はNHLの若手ゴーリーから最も恐れられているものとして知られている。そして今、アバランチはアンドリュー・レイクロフトがこの症候群を克服し、前途有望なNHLキャリアを取り戻すよう望んでいる。


ホッケーの歴史学者が思い出すであろうキャリーは、ワシントン時代にルーキーイヤーでヴェジナ・トロフィーを受賞し、翌シーズンも次点候補に選出されたゴーリーである。3年後、彼はホッケーから完全に離れ、フロリダの僻地でスポーツとは無関係の生活を送ることを望んだ。


先月Avsと単年80万ドルで契約したレイクロフトは、ボストンに所属していた2003-04シーズンに新人賞であるカルダー・トロフィーを受賞している。来月からAvsの一員として戦うことになるが、恐らくピーター・ブダイのバックアップを務めることになるだろう。トロントでの散々な2007-08シーズンの後、彼は早々にバイアウトされ、熱狂的なリーフスファンは彼が街を出るまでほとんどブーイングを浴びせていた。


それはレイクロフトがわずか4年前にいた絶頂の地位からの急落であった。しかしルーキーの影の中で、オンタリオ出身の彼は再び頂点に返り咲くと決心していた。


「自分にはまだそれだけの力があると思っている」とレイクロフトは言う。「去年は明らかにやること成すこと全てが悪い方に向かっていった。だけど諦めたことなんてなかったよ」


素晴らしいスタートを切るものの、結局すぐに勢いを失って忘れられてしまうNHLゴーリーは多い。キャリーが今もそのイメージキャラクターであるが、他のゴーリー達、ロマン・タレクやダン・クルティエ、マニー・フェルナンデス、ロマン・チェクマネク、マーク・デニ、パトリック・ラリームやブライアン・ブーシェーを思い返してみるといい。彼らは全員「次代の大物」と目されていたが、力強いスタートを切った後、あっという間に燃え尽きてしまっている。


トロントでレイクロフトはホッケーを大事にしない選手だとか、大型契約が彼をダメにしたなどと酷評されてきた。


ジョゼ・セオドアはモントリオールからAvsにやってくる前にレイクロフトとほとんど同じような論評をされていたが、昨シーズン、最終的に正しい方向への軌道修正に成功している。


去年のある日、レイクロフトはリンクを離れたらホッケーはほとんど見ないと発言し、すぐさま彼の態度に関して「不真面目である」と烙印を押された。


「あれは明らかなでっち上げだよ」とレイクロフトは言う。「NHLで成功するために頑張ってきたんだし、この20年、人生をホッケーに捧げてきたんだ。あれは発言の一部を抜き出しただけのものだよ」


まだわずか28歳のレイクロフトは人々を黙らせる唯一の方法を知っている。それはもちろんパックを止めることだ。


「これから何とか復活したいと願っている。コロラドに来ることができてエキサイトしているよ」と彼は言う。「もちろん皆に僕はまだまだいいホッケーが出来るんだっていうところを見せたいんだ」


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by エイドリアン・データー from denverpost.com


しばらくほったらかしでスイマセン^^;色々とバタついていて、やっと落ち着いたかと思ったら目ぼしい情報がなくてですね。見苦しい言い訳ですけど。取りあえず「生きてます」という報告記事でした。