NHLのFA市場は、山岳部時間で日曜日の午前10時から解禁となり、
そこにはどのGMの食欲をも満たす牛肉の厚切りが十分あるだろう。
「1年のこの時期は、どのチームも買い物リストを持っているんだよ。」
と、選手のエージェント、アントン・トゥーンは言う。
「子供達が、クリスマスにサンタが何をくれるかな?って考えるのと同じようなものさ。」
Avsはデンバーにフランチャイズ移転してからの11シーズンで初めてプレイオフを逃した後、
FA選手の獲得を必要としていると見られているが、その範囲は不明なままである。
AvsのGMフランソワ・ジゲールが就任1年目にサラリーキャップ制で苦しんだ昨夏とは違い、
オーナーのスタン・クロンクがその道を選べば、かなりのお金をFA選手に費やすことができる。
NHLかマイナーかを問わずに年棒が決まっているような2way契約の選手を除けば、
Avsは2007-08シーズンに総額3200万ドルと少し、平均年棒で数えられるキャップに対しては、
約3150万ドルがヒットすることになる17人の選手を抱えている。
2005-06シーズンは3900万ドル、2006-07シーズンは4400万ドルだったサラリーキャップは、
2007-08シーズンでは4800万ドルから5000万ドルの間になると見られている。
計算上では、昨季終盤のトレードで流動的なスペースが残っているが、
Avsは6人かそれ以上に1400万ドルから1600万ドル費やすことができる。
(NHLチームはシーズン開幕までに23人のロスターを選ぶことができる。)
「私達は何が市場に出ていて、その市場に出ているものがいくらするのか見るんだ。」
と、ジゲールは言う。
「我々はいつもチームを改善しようとしているんだよ。柔軟なキャップワイスを持ってるけど、正しいことをしなくちゃいけない。ただ選手とサインをするってだけじゃダメなんだ。」
団体交渉合意の条件下で、契約の切れた28歳と若い選手も市場に出ることが許されたため、
これまで以上に多くの看板選手達は、最も高い値をつけたチームでプレイするだろう。
2年前、その自由を得る最低年齢は31歳であった。
ジゲールはここ数週間、スタンレーカップファイナル時にオタワでのリーグ会合や、
先週コロンバスで開催されたドラフト時に、他のGM達と可能なトレードについて
“長時間”議論したと語っている。
「我々はもうすぐやってくるこの1週間、1ヶ月、行動し続けるよ。」と、
昨夏FAでタイラー・アーナソン、ベン・ギーテ、ケン・クリー、マーク・レイクロフトと契約し、
アレックス・タンゲイをトレードしてジョーダン・レオポルド、そして2つのピックを獲得し、
デンバー大学を卒業したポール・スタツニーと契約したジゲールは言った。
Avsは44勝31敗7OTで95ポイントという立派な成績だったが、
終盤15勝2敗2OTでウエスタン・カンファレンスのプレイオフレースを戦ったにも関わらず、
プレイオフ進出ラインの8位Flamesに1ポイント足りずにシーズンを終えた。
Avsは最後の数週間を見事に戦ったが、
この夏取り組まなければいけない問題があらわになり、
FA選手の獲得と(または)トレードで補強することがあり得る。
ゴールテンディング、特にバイアウトされないと思われるジョゼ・セオドアに関しては、
もっと良くする必要がある。
彼は今季600万ドル支払われることになっているが、
これはアナハイムのジャン・セバスチャン・ジゲールと同額で、
ニュージャージーのマーティン・ブロデューア、カルガリーのミーッカ・キプラソフ、
フロリダのトーマス・ボクーン、サンノゼのエフゲニー・ナボコフ、
バッファローのライアン・ミラーよりも多い金額である。
バイアウトすればキャップスペースに少し余裕ができるが、
ピーター・ブダイをバックアップする代わりのゴーリーを探さなくてはならず、
FAゴーリーとなると可能性は低い。
バイアウト期限は山岳部時間で土曜日の午後3時に終わり、
セオドアは最初に無条件バイアウトウェーバーに載るだろう。
6人のトップフォワードを加えることは実現可能であるが、
(Avsファンはクリス・ドゥルーリーやピーターフォースバーグの復帰を願っている)
1人獲得するには多額のお金がかかり、、
そしてAvsにはディフェンス強化やペナルティキルの改善という急を要する問題がある。
Avsは昨季251ゴールを許し、これよりも多く許しているのは、
ウエスタンでは4チーム、イースタンでは8チームだけである。
ペナルティ・キリングはさらに悪く、30チーム中23位という結果だ。
185cm、100kgのスコット・ハナンや、193cm、95kgのコリー・サリッチ、
198cm、111kgのアンディ・サットンのようなFA選手を獲得することは、
ブレット・クラークやジョン・マイケル・ライルズ、レオポルドのような
オフェンスに強さを発揮する技巧派タイプのディフェンスマンが残っているAvsの
ブルーライン上のバランスを良くするだろう。
またAvsはフェイスオフに勝つことについても良くしなければならない。
フェイスオフに勝つことは、どんなホッケーの試合でも成功するためのキー要素なのだ。
レギュラーの中ではジョー・サキック(53.1%)とブレット・マクレーン(50.3%)だけが
勝率5割を超えていて、マクレーンはFAとしてどのチームにでも行くことができる。
トロントのヤニック・ペローは素晴らしい選択かもしれない。
そして彼はサラリーが比較的安い。
彼は1年70万ドルの契約で、66試合で21ゴールを挙げ、
フェイスオフの勝率は62.8%である。
ところでドゥルーリーは勝率が58.8%で、バッファローでキャリアハイの37ゴールを挙げている。
Sabresは共同キャプテンのドゥルーリーとダニエル・ブリエールをFAで失う可能性がある。
「どのチームも最高のゴーリー、No.1ディフェンスマン、No.1ウィンガーや、それらのラインに沿った誰かが欲しいんだ。」と、トゥーンは言う。
「でもキャップ制のために、それら全員を獲得できないんだ。いざFA市場に行ったら、実際に買うことのできる選手を探すんだよ。」
クリーはトゥーンのクライアントの1人である。
彼はモリソンに住み、Avsとの再契約を望んでいるが、どんな値もついていない。
トゥーンはAvsと何度か契約の話し合いをし、その話し合いは後で再開される可能性があるが、
日曜以降まで再開されないだろう。
市場を調査することは論理的戦略で、
そのシナリオは全30チームと多くの選手達によって展開される。
「すでに手に入れたものよりも魅力的に見える何かは常にあるんだよ。」
と、トゥーンは言う。
「それが市場に出ていれば買いに行くことはできるけど、それらは大抵いつも高いものなんだ。」
「例えばあなたが良い車に乗っていたとする。突然誰かがアストン・マーティンに乗っているのを見ると、“自分も欲しいなぁ”って感じると思うんだ。その価格を見るまでは、いつも手に入れることを夢見るものなんだよ。」
記事→Rocky Mountain News 。