「いってー!」

昼休みにドッチボールをしていた俺の腕には、真っ赤な血。

「ちょっと、真咲(まさき)ー、大丈夫!?」

「大野(おおの)、保健室行けよ」

「え、でも、対決は……」

「明日でいいから!」

「……おう」

親友のゆかりと一緒に、保健室に向かった。


「せんせぇー!! 真咲が怪我したぁー! ……って、あれ? 先生いない」

俺は、正直ホッとした。

だって、保健の先生、おばさんだから。

顔はシワだらけだし、厚化粧で隠してもバレバレだし。

頭はパンチパーマで、ちびまるこのお母さんみたいな髪型。

若くて美人の先生がよかったのに……。


「あれ? 君達、保健室に何か用かな?」

ふと、後ろから聞こえてきた、若い女性の声。

後ろを向くと……


「!」

うわわ! 美人!

長い黒髪をポニーテールにしており、特徴は、目が大きい事。引き込まれてしまいそうだ。

見た目からして……三年生ぐらいだろうか。

でも……白衣?

「あの、先生知りません?」

ゆかりが、その人に話しかける。

「え? 私が先生だよ? あ、知らないか」

「「え!?」」

こんな美人が……先生!?