次に覚えているのは
数人の医師と思しき人々が
私と目線を合わせるように
腰を屈めている姿です
そのうちの1人が私の腕をとり
柔らかい口調で
「ここは病院です。ここにいる以上、あなたは絶対に殺されることはないです」
と言ったのを聞きました
その言葉にとても安心して
再び眠りに落ちました
思い返せば私はそのとき
重症個室で目覚め
医師の回診を受けたのだと
思います
そこから数日して別の個室へ移動となり
本当に手厚い介護を受けて
私はその後数ヶ月にわたって
人生初の精神科病棟での入院生活を
体験するのです