前回の小学生ファッションの件に続いて、もうひとつ加齢ネタです。
先日、前立腺がん検診を受けて来ました。市の広報によると50歳以上が受診対象なので、50代後半のジブンには必須と言えます。
検診結果は異常なしということでまずは一安心。
510型ブルーバードや#S5#型クラウンと同年齢のジブンとしては、ボディの見えない部分が老朽化していることを自覚しないといけませんね。
ではTLVニューモデルのレビュー、後編です。

 

 



奇しくもここで取り上げるTLVはすべて特別パッケージ。モデルの仕様も知る人ぞ知る個性的なものばかりなのがGOODです。

 

 


後編で紹介するのは
LV-N318a ホンダバラードスポーツCR-X MUGEN CR-X PRO 鈴鹿サーキットセーフティカー (水色/白)
LV-N318b ホンダバラードスポーツCR-X MUGEN CR-X PRO 鈴鹿サーキットペースカー (黄/白)
LV 西部警察27 日産プレジデント (黒)
LV ランボルギーニミウラ P400 (青)
の4品です。


ひとつめはCR-X。
3代目シビックの姉妹車である初代バラードスポーツCR-Xは、リアシートを応急用に割り切るなどして動力性能を高めたセミ2シーター車でした。その中でCR-X PROはシビックやシティと同様の4ナンバー登録のバン…、ではなくMUGENプロデュースのコンプリートモデル。
昨年リリースされたTLVのMUGEN CR-X PROに新しい仕様が登場しました。鈴鹿サーキットに配備されていたセーフティカーとペースカーです。

 

 



標準車だけでなくPROがモデル化されたことには驚きでしたが、今度はセーフティカーとペースカーとは…。TLVの商品企画を疑って(?)しまいます。

 

 


モデルは既出の前期型をベースにして、セーフティカーには青色の警光灯2個、ペースカーには黄色の警光灯3個を装着したものになっています。


ボディカラーは、セーフティカーが水色と白のツートーン、ペースカーが黄色と白のツートーン。ともに内装はグレーです。


このセーフティカーとペースカーは、現役当時の雑誌などの写真か鈴鹿サーキットで実車を見た者以外には馴染みのない存在だと思います。
近年の1980年代車を振り返る記事でCR-Xを見かけても取り上げられるのはどれも標準車ばかりで、セーフティカー/ペースカーはおろかMUGEN CR-X PROさえも触れられることは皆無ですから。

 

 



タミヤ製プラモデルのパッケージに描かれたイラスト。初めて目にした時は製品組み立て例としての架空カラーだと思っていました。

 

 


ジブンもタミヤ製プラモデルのパッケージに描かれた、警光灯が付いていない水色/白ツートーンと黄色/白ツートーンのMUGEN CR-X PROが印象強く、鈴鹿サーキットにこの色の実車があったのを知ったのはかなり後になってからのことでした。


ふたつめはプレジデントです。
初代セドリックに直列6気筒2.8リッターエンジンを搭載した、セドリックスペシャルを起源とする本当の意味でのVIPカー。
2016年にTLV化された初代H150型プレジデントに「西部警察」の劇中車仕様が登場しました。

 

 



西部警察の劇中車のミニカーとしてもH150型プレジデントのミニカーとしても、間違いなく第一級品であると断言できるTLVです。

 

 


今回のモデルは一見すると通常品で既出のD仕様に社外アルミホイールを装着したものに見えますが、よく見てみるとダッシュボードがB仕様と同じものになっています。


細かいところでは、リアフィニッシャーに付くエンブレムが通常品の「B-W FULL AUTOMATIC」から「NISSAN FULL AUTOMATIC」になっていたり、ユーザー取付パーツのフェンダーミラーもB仕様と同タイプです。
これは劇中車が後期型だった点を再現しているためですが、同時に後期型のV型8気筒エンジン搭載車の初TLV化になります。


また黒ボディに黒内装のカラーリングもH150型プレジデントのポピュラーなコンビネーションなので、「西部警察」の劇中車としてだけでなくプレジデントのタイプ違いとしてもその存在意義は絶大です。


今回題材になったプレジデントの「西部警察」登場回は、寺尾聰さん演じるリキこと松田刑事の殉職回でもあり、その壮絶なシーンが脳裏に焼き付いています。
「大都会」「太陽にほえろ」にもH150型プレジデントがスタントに使われた回がありましたが、刑事ドラマ&プレジデントで真っ先に思い出されるのは、松田刑事の「団長! マンホールに爆弾が!!」という叫び声なのです。


みっつめはミウラ。
スーパーカーブームの渦中ではカウンタックの次点的存在に認識されていたミウラですが、ブームを離れリアルな対象として今も多くの愛好者がいる車種でもあります。
そんな人気を受けてかTLVのミウラにまたまたカラーバリエーションモデルが追加されました。リリースされたのはこれまで唯一バリエーション展開がなかったP400、ディテール変更はありません。




昭和の頃は大胆な抑揚を描いたボディラインは現実を超越しているように思えましたが、現在の量産の日本車のほうが複雑なラインなのは時の流れですね。

 

 

 

今回は青ボディにライトブラウン内装という、情熱的な赤ボディとは趣を異にするカラーリングです。
明るめな青のボディカラーはトイミニカー風に感じなくもありませんが、実車がユーザーの好みを反映できたハンドメイド車種であることを考えれば、どんなカラーであっても標準色であると解釈できますしね。


さて。実車の販促ツールとして不可欠とも言えるカタログが従来の冊子タイプの発行を取り止め、インターネットを介したオンラインカタログに移行する動きがあるようです。


ジブンはこのレビューを執筆するにあたって、雑誌などでは得られない各グレードのディテール、装備品の設定、ボディカラーの名称といった情報収集に実車カタログは非常に重宝しています。
そのような資料としての視点から考えると、モデルチェンジなどがあった際に旧型車のオンラインカタログが配信されなくなるのはかなり痛手です。


カタログは新車を売るための媒体で、自動車趣味人を対象にしたものではないことは重々承知しています。
ですがメーカーやディーラーの中には、自社サイトで一部販売終了車の冊子カタログが閲覧できるところがあることからも、その需要は少なからずあるのではないかとも思うのです。
近い将来実車の詳細な情報は、オンラインカタログをプリントアウトまたはデータで保存しなくてはならなくなるんでしょうかね。


では今回はこの辺で…。