え~、今月は運転免許証の更新と同時に、起動が遅かった家のパソコンとアプリに接続できないことが多いケータイを新調しました。
結構な金額の出費もそうですが、各データや溜まり放題だった画像などの移行にひと苦労でした。


いい機会なので要不要の分別を兼ねた断捨離をし始めたところ、思いのほか手間取ることに。定期的に目を配っておく必要性を痛感した次第です。
これは押し入れや部屋に点在しているTLVや未組み立てのプラモデルにも同じことが言えますがね。
ではTLVニューモデルレビューの後編です。


後編で紹介するのは
LV-N266b 日産GT-R プレミアムエディションT-スペック (ミッドナイトパープル)
LV-N274a スバルインプレッサ ピュアスポーツワゴン WRX STi Ver.Ⅵ リミテッド 1999年式 (青)
LV-N274b スバルインプレッサ ピュアスポーツワゴン WRX STi Ver.Ⅵ 1999年式 (黄)
LV-N フェラーリGTO (黄)
の4品です。

 

 



居住性や収納力より走ることを念頭に考えられた車たち。つい最近の車だと思っていましたが、ミニカーのシリーズ名は「VINTAGE」。時の流れを感じます。

 

 


各年式、各グレード、限定車からタイムアタック仕様まで、実に多くのタイプがリリースされているTLVのGT-Rに、またまた新バリエーションが加わりました。
リリースされたのはプレミアムエディションT-スペック。年月に出たモデルのカラーバリエーション品です。

 

 



黒でも紺でもないミッドナイトパープルのボディカラー。これぞGT-Rと言えるカラーです。

 

 

 

今回のモデルは黒に近い濃いめの紫色。実車でいうところのミッドナイトパープルのボディカラーを纏っています。
このカラーは第2世代といわれるR34型スカイラインのGT-Rに設定されていたもので、R35型GT-Rでは2021年にプレミアムエディション専用色として採用された由緒あるものです。


先に記した通りTLVのGT-Rは多数の仕様があり、その数はいすゞエルガ/日野ブルーリボンと肩を並べるほどです。
それぞれのディテール違いに疎いジブンは、全モデルを一斉に並べようものなら、元のパッケージに正しく戻せなくなることが想像に難くありません。


続いてインプレッサ。
レガシィと並びスバルの二大柱として知名度が高い、スバルの乗用車です。
ミニカーでも多くが出ていますが、意外にもTLVではこれまで未発売でした。
今回晴れてTLV化されたのは初代GC/GF型で、しかもメジャーなセダンではなくなんとワゴンタイプという車種選定となりました。
モデルは1998年にマイナーチェンジを受けた後のタイプのうち、WRX STi Ver.Ⅵとその特別仕様車のWRX STi Ver.Ⅵ リミテッドの2種類。

 

 



セダンタイプばかりの他社モデルに対してTLVはまさかのワゴンタイプをモデル化。TLVってこういう車種選定だったよな、などと思わせます。

 

 

 

全体のプロポーションはいつも通り、ソツなく破綻なくのTLVクオリティです。メーカーの商品写真を見た時には「寸詰まり気味でワゴンらしいスタイルに欠け、ジャスティやシャレードに見えちゃうかな」なんて思いましたが、実製品を手に取るとインプレッサワゴン以外の何者でもありません。
特に後方に行くに連れて幅が狭くなるルーフラインと、そこからつながるガラスエリアの造形が素晴らしいと思います。


カラーリングは、WRX STi Ver.ⅥがWRXの定番といえる青メタリックのボディに黒内装で、シートの肩部分に青の彩色が施されています。
片やWRX STi Ver.Ⅵリミテッドは黄色パールボディに肩部分が赤いシートの黒内装。こちらのモデルにのみ実車に即して、ルーフレールがユーザー取り付けパーツとして同梱です。


モータースポーツでの活躍が広く知られているためか、インプレッサのミニカーというとどうしてもセダンタイプが取り上げられる傾向があります。
そんなところワゴンタイプをモデル化するという快挙(暴挙か)は、TLVをおいて他には考えられません。


せっかく新規に作ったワゴンボディですからこれをベースにして、今後いつものようにバリエーションモデルが出るかも知れません。
車高を上げSUV風に装ったグラベルEXとか、レトロ風軽自動車のエッセンスを採り入れたカサブランカなんていう変わり種
が出たら面白そうです。


最後はフェラーリです。
グループBのホモロゲーションに合わせ、300台弱のみが作られたGTO。先月リリースされたばかりのTLVのGTOに、早速カラーバリエーションが追加されました。

 

 



以前はタカラトミーモールオリジナル品だった黄色のフェラーリ。今ではすっかり通常品のボディカラーとして浸透しています。

 

 

 

今回のモデルは黄色のボディカラーに、過去品と同じ黒の内装を組み合わせています。実車でこのカラーリングは、初期に生産された少数のみで見られるものなのだそうです。
TLVで黄色のフェラーリはすっかり定番の存在になっていますが、そんなエピソードを考え合わせるとなぜか特別に思えたりもします。


フェラーリGTOというと1960年代の250GTOを連想する人も多いようです。
ジブンもそのひとりで以前に何かの自動車雑誌で見た、S30型フェアレディZにボディキットを組み込んだ250GTOレプリカ、というのが強く印象に残っています。


その往年の車種との混同を避けるため正しくは単にGTOであるものの、通称として288GTOと呼ばれることもあるのだとか。


もっともジブンの中のGTOは、当時行きつけだった玩具店のディスプレイケースでセドリックとともにいつも欠品になっていた、香港トミカのギャランGTOなんですがね。


最後に。近年のレギュラートミカなのですが、ドア開閉や特装部分の可動といった、アクションを採用しないモデルが増えていますよね。
年少者を対象にしたトイミニカーですから、プロポーション重視のためにアクションを廃止したとは考えにくいですし。


コストダウンによる策なのは明らかで、これで子どもたちが満足するのかいらぬ心配をしてしまいます。
パッケージに「サスペンション」しか記載のないのもさみしい限り。そう言えばいつの頃からか「スーパースピード」の文字を見なくなりました。
オジサンにとっては間違いなく喪失感を抱く要素なんですよね~。
では、今回はこの辺で…。