今年のお盆は珍しく、ジブンの勤務シフト上の公休日と世の中のお盆休みが重なりました。
そこで旧来の友人と1年振りに会う約束をしていたのですが、何とその当日に限ってピンポイントで台風による悪天候。約束はオジャンに。


しかもプラモデル製作の気力も湧かず、妻は仕事のため「安居酒屋にでも飲みに行こうか」というワケにも行かず。
結局は起床→ユーチューブ観賞→食料の買い出し→ネットサーフィンしながら一人で飲み食い→就寝というだらしなさでした。
あっ、散髪を兼ねて近辺のスーパー銭湯には行きましたっけね。
さあ、ダラダラ気分もほどほどにしてTLVニューモデルレビューの前編です。


前編で紹介するのは
LV-188c トヨタスタウト レッカー車 (トヨタサービス)
LV-N234b カルソニック スカイラインGT-R (93年仕様)
LV-N249c,d スバルサンバー ディアスクラシック 1994年式 (セピア/白) (紺/白)
ジオコレ64 #カースナップ15a クレープ屋
の5品です。

 

 



今月も魅力たっぷりなTLVニューモデルたち。相変わらず妻のいない間に宅配便の受け取り日時を設定して、こっそり受け取っています。

 

 


最初はスタウトです。
トヨタの2トン積み級ボンネットトラックのスタウト。ノーマル車とレッカー車がTLV化されており、先月はノーマル車の色違いが出ています。今回はそれに続いて、レッカー車のバリエーションモデルが登場です。

 

 



車両の運搬がセフテーローダなどの車載専用車に移行する前は、どこの整備工場でも傍らに止まっていたレッカー車。すでに過去のものになってしまったようです。

 

 


今回のモデルはホイールカバーが付かないタイプで、過去品の黄色のものの塗色を変えたもの。付属品に変更はありません。
白に赤のストライプとコーポレートマークが入ったボディカラーはトヨタサービス仕様。車両運搬用の台車はシルバーに変更されています。


このカラーリングはトミカコレクターにとっては、39番ハイエースレッカー車を思い出させるものです。
ハイエースレッカー車は絶版後に復刻されたことがないため、もしかしたらTLV開発スタッフ諸氏はこれを意図して仕様を決定したのではないか、とも思えてしまいます。
特にハイエースの荷台に記されていた「東京トヨタサービス」の文字がスタウトにはないので、トヨタディーラーの配備車としてもディーラーの協力工場の看板を掲げている街の整備工場の車両としても想定できるのが嬉しいです。


次はスカイライン。
ハコスカ、ケンメリに続く第2世代GT-Rの起源となったR32型スカイライン。レースにおいても数々の輝かしい戦績を残しました。
TLVでは4ドアスポーツセダンの前期型と後期型がノーマル車で、2ドアスポーツクーペのGT-RグループA仕様が1991年のカルソニックカラーで出ています。
今回は同じくカルソニックカラーのグループA仕様で1993年仕様が登場です。

 

 



他ブランドで既出の仕様のモデルであるものの、それらを凌ぐクオリティを見せるTLVのカルソニックスカイライン。

 

 


一見まったく同じに見える1991年と1993年の両モデルですが、ホイールのデザインやゼッケンナンバー、スポンサーロゴの位置が違っているなど、明確な作り分けがされています。
レーシングカーとしての微細なディテールもさることながら、R32型GT-Rとして見ても破綻のないプロポーションは1/64スケール中トップクラスであることは確実です。


ジブンとしてはせっかくのクオリティを活かしてノーマル車のリリースを望みたいところですが、百花繚乱玉石混淆、小スケールのみに限定しても数えきれないほどのミニカーが存在する車種でもあるので、コレクション内での存在感が薄らいでしまうことも否めないかも知れませんね。


最後はサンバーです。
軽ワンボックスのサンバーディアスの各部をレトロ調に仕立てたクラシック。TLVでは既出のモデルで、新たなカラーバリエーションが追加されました。
今回リリースされたのは通常品で1994年式、カースナップでは年式の明記がないものの各部ディテールから1996年以降の移動販売車仕様となっています。

 

 



同世代のドミンゴを所有していたジブンにとっては、親しみのあるサンバーディアスクラシック。標準顔のディアスも欲しいところです。

 

 


ボディカラーは通常品が1994年6月から半年間のみ存在したセピア/クラシカルアイボリーツートーンと、同じく1994年12月に設定されたインディゴブルーメタリック/クラシカルアイボリーツートーンの2種類。パッケージに記載された年式表示がギリギリセーフの1994年式です。
カースナップ同梱のモデルはレモンイエローに近い明るめの黄色と白のツートーンです。


ボディカラーに関しては過去品のレビューで、カースナップ「カフェ」に付属するディアスは純正色のセピアに似ているが色調も配色も異なっている、と書きましたが、いよいよ正調のモデルの登場となりました。
さらに今回の「クレープ屋」のモデルのカラーを考え合わせると、「カフェ」のディアスはカフェラテとミルク、「クレープ屋」のものはクレープ生地とクリームをイメージした全塗装車ということなのでしょう。


ディアスが付属したカースナップのうち、過去品の「カフェ」と今回の「クレープ屋」は同一品番のバリエーション展開ではなく、別製品として扱われています。
これは製品名が異なるためだと思われますが、それをアピールするかのようにセット内容の看板ネコのポーズが変えられているのも密かなポイントです。
意外にもイヌやネコ、過去にはは女子高生のフィギュアを目当てにカースナップを購入する層がいるとかいないとか。TLVの隠れた楽しみ方ですね。


さて、と。最近のTLVは付属品があったり題材になった実車が大きかったりと、パッケージも標準サイズに比べて大きいものが増えています。
かねてより取り組んでいる「TLV収納場所確保に係る長期所蔵プラモデル製作プロジェクト」も鋭意実行中ですが、TLVの増加にプラモデルの完成が追い付いていないのが実状です。


ジブンの場合、個人サイトやブログで披露されているモデラー諸氏の作品のような、手の込んだディテールアップなどは施していません。
個々のモデルの完成度を高めるより、単一モデルから複数の仕様違いを再現して並べたりする方が性に合う、モデラーというよりコレクター寄りの気質なのでしょうね。
実際にメッキステッカーを貼り込んで窓枠を表現するより、パーツを切り刻んで輸出仕様の大型バンパーを作る作業に重点を置きたくなるもので…。


いずれにしても、行楽時の渋滞した高速道路並みの進捗度ではありますが、一箱また一箱と徐々にプラモデルの数が減っているのは確かです。
寝室に積み重なっている新着TLVがきっちり収納されるのはいつになることやら…。
では今回はこの辺で…。