平成30年2月28日16時30分 気象庁予報部発表
急速に発達する低気圧の影響で、西日本から北日本では3月2日にかけて非常に強い風が吹き、海は大しけとなるでしょう。西日本や東日本では太平洋側を中心に大雨となる所がある見込みです。暴風や高波に警戒し、土砂災害、低い土地の浸水や河川の増水に警戒・注意してください。
[気圧配置など]
前線を伴った低気圧が黄海にあって、急速に発達しながら東北東へ進んでいます。低気圧は、3月1日はさらに発達しながら日本海を北東へ進む見込みです。低気圧からのびる前線がこれから1日昼前にかけて西日本や東日本を通過するでしょう。低気圧や前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、西日本や東日本では太平洋側を中心に大気の状態が非常に不安定となる見込みです。
また、1日朝には関東地方付近に低気圧が発生し、急速に発達しながら三陸沖を北上する見込みです。2つの低気圧は、2日朝にはオホーツク海でひとつにまとまり、北日本は強い冬型の気圧配置となるでしょう。
[防災事項]
<暴風・高波>
急速に発達する低気圧の影響で、西日本では、非常に強い風が吹き、海はしけている所があります。西日本では1日にかけて、東日本や北日本では28日夜遅くから2日にかけて、海上を中心に非常に強い風が吹き、海は大しけとなる見込みです。
3月1日にかけて予想される最大風速(最大瞬間風速)は
北海道地方 28メートル(40メートル)
東北地方、北陸地方、関東地方、伊豆諸島
25メートル(35メートル)
九州北部地方、四国地方、中国地方、近畿地方、
23メートル(35メートル)
九州南部、東海地方 20メートル(30メートル)
3月1日にかけて予想される波の高さは
東北地方、北海道地方 7メートル
北陸地方 6メートル
九州北部地方、四国地方、中国地方、近畿地方、
東海地方、関東地方、伊豆諸島 5メートル
です。
暴風や高波に警戒してください。
北日本では北海道地方を中心に1日から2日にかけて猛ふぶきとなり、大雪のおそれもあります。
<大雨・雷・突風>
低気圧や前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、西日本や東日本では太平洋側を中心に、1日にかけて大気の状態が非常に不安定となるでしょう。非常に激しい雨が降り、大雨となる所がある見込みです。
3月1日18時までの24時間に予想される降水量は、多い所で
四国地方、東海地方 150ミリ
近畿地方 120ミリ
九州南部、関東地方、伊豆諸島 100ミリ
です。
大雨による土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水に警戒・注意してください。
また、落雷や竜巻などの激しい突風に注意が必要です。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めてください。
<融雪・なだれ>
西日本から北日本では、1日にかけて気温が上昇し、広い範囲で雨が降るため、雪解けが進む見込みです。積雪の多い地域を中心に融雪による土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水、なだれに注意してください。
[補足事項等]
地元気象台が発表する警報や注意報、気象情報に留意してください。