TBS系(JNN) 4月12日(金)12時20分配信
アメリカ国防総省傘下の情報機関が北朝鮮の核開発について、「完成度は低いものの、核兵器の小型化に成功した可能性がある」という報告書を先月まとめていたことがわかり、波紋が広がっています。この報告書の存在は、野党・共和党の下院議員が国防総省の首脳が出席した議会の公聴会で暴露しました。
「この情報は秘匿扱いではないので公にできるでしょう。国防情報局の報告書で『北朝鮮が弾道ミサイルに搭載可能な核兵器を保有した可能性がある。ただ、その完成度は低い』と分析していますが」(アメリカ ランボーン下院議員)
「私はその報告書を見ていません。それに非公開の報告書なのでコメントしない」(アメリカ デンプシー統合参謀本部議長)
ランボーン下院議員によると、国防総省傘下の情報機関・国防情報局は先月、非公開の報告書をまとめましたが、この中で、北朝鮮が弾道ミサイルに搭載可能な核兵器を保有している可能性がある、ただし、その完成度は低いとみているとの内容が盛り込まれているということです。この発言を国防総省制服組トップのデンプシー統合参謀本部議長が否定しなかったことから、アメリカのテレビ各局は夕方のメインニュースのトップ項目として大きく取り上げました。
こうした騒ぎに、国防総省は「北朝鮮が(核兵器をミサイルに搭載する)能力を完全に開発し実証したと示唆することは正確ではない」との声明を急きょ発表し、火消しに躍起です。こうした認識をCIAなど他の情報機関も共有しているかどうかは定かではありませんが、今回の報告書の存在はアメリカの北朝鮮に対するここのところの警戒感の高まりを裏付けるものといえます。
「今こそ、北朝鮮は好戦的な手法をやめるべきだ。誰も朝鮮半島での紛争を見たくない」(アメリカ オバマ大統領)
一方、オバマ大統領は国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長をホワイトハウスに招き、会談しました。オバマ大統領は北朝鮮に対し、ミサイル発射などの挑発行為を自制するよう求めるとともに、「朝鮮半島での紛争を誰も見たくない」と述べ、外交による問題解決を図る方針を強調しました。
オバマ大統領はケリー国務長官を日中韓の3か国に派遣し、北朝鮮のミサイル発射阻止へ向けた一縷の望みを託しています。(