初代新幹線「0系」、最後のおつとめ…44年の歴史に幕
11月30日16時36分配信 読売新聞
老朽化のため引退する初代新幹線「0系」の定期運行最終列車となる「こだま659号」が30日午後2時51分、始発の岡山駅を出発し、定刻通り同6時21分に終点の博多駅に到着した。
先頭車両の独特の形状が親しまれた<夢の超特急>は、44年間の営業運転を終えた。 ファンでごった返す岡山駅21番ホームで、出発前のセレモニーが行われる中、白と青のツートンカラーの車体が姿を現すと、最後の姿を見ようと待ちかまえたファンが一斉にカメラのシャッターを切った。その後、大勢のファンに見送られ、警笛を鳴らして出発した。 0系は、東京五輪開幕直前の1964年10月1日に登場。それまで在来線で6時間以上かかっていた東京-新大阪間を3時間10分(開業時は4時間)に短縮した。99年に東海道新幹線から引退し、今年3月から山陽新幹線で「こだま」として1日10本運行していた。 12月の3日間に指定席のみの「さよなら運転」が計6本行われるが、いずれも完売している。 |