リニアは「南ア貫通、直線ルート重視」JR東海
10月15日18時40分配信 産経新聞
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JR東海の松本正之社長は15日、名古屋市内で記者会見し、平成37年の開通を目指すリニア中央新幹線のルート選定について「やりやすいルートで試算している」と述べた。山梨リニア実験線を東西に延伸させ山梨、長野県境の南アルプスをトンネルでほぼ貫通させる「直線ルート」を最も重視する考えを改めて強調した。
・ 【写真で見る】 鉄道ファン必見…高速鉄道の歴史とは ただ、全国新幹線鉄道整備法(全幹法)に基づき、近く国土交通省に対して行う地形地質調査結果の報告では、長野県を迂回(うかい)する2ルートと合計3ルートに関する結果を併記する見通しだ。今後はルート選定や中間駅の設置場所などに関し、沿線自治体などと調整を進める。 JR東海が直線ルートを重視するのは、所要時間が短く、用地買収がしやすいからだ。また、リニアは磁力で車体を浮かせて走るため摩擦抵抗が少なく、最高時速500キロという猛スピードのため、急カーブでは走行が難しいという事情もある。 南アルプスを貫通するトンネルの長さは最大15キロ前後に及ぶが、すでに青函トンネル(約54キロ)、東北新幹線の岩手一戸トンネル(約26キロ)という“実績”があり、技術的な問題はない。また、今年2月から始めた南アルプスの調査で、地質面でも問題がないことが判明している。 リニア実現に向け、JR東海は8月15日に、山梨リニア実験線の車両開発にも携わっている日本車両製造(名古屋)を連結子会社化した。リニア車両の開発や生産、保守の一貫態勢構築が狙いだ。 また、リニア開通後の青写真も徐々に浮かび始めており、37年に首都圏-中京圏間が先行開業する見込み。首都圏の始発駅は品川、中京圏では名古屋が最有力となっている。 |
