小中学生意識調査:中学入学後、勉強嫌いに--宇都宮市教委 /栃木
◇小・中間の学習の差浮き彫り--「理数系離れ」裏付け
「中学に入学すると、勉強好きの子供が半減する」――。子供の学習意欲が中学入学後、大幅に低下する実態が宇都宮市教委がまとめた意識調査で明らかになった。中学進学後は、理数系科目を大切と思う生徒数も急減しており、小・中間の学習意識の差が浮き彫りとなった。 同市教委は昨年12月、合併前の旧宇都宮市の全市立小・中84校、児童生徒約3万6000人に「学習と生活についてのアンケート」を実施。その結果によると、「勉強が好きか」の質問に小6の65・4%が「はい」「まあ思う」と肯定的に回答した。しかし中1では32・2%とほぼ半減した。また「学校の勉強がどの程度分かるか」の問いには、小6の94%が肯定的回答をしたものの、中1では80%、中3では72・4%と回復しなかった。 教科別では算数・数学が「大切」に、肯定的回答が小6では96・6%に上ったが、中1で72・7%、さらに中3では70・1%にまで減少。理科は小6が69・7%に対し、中1で54・5%、中3で45・5%と落ち込み、「理数系離れ」を裏付ける形となった。 中学入学後の意識面での大幅な変化について、同市教委は「中学に入ると、学習量も増えるうえ、先輩との上下関係がいきなり厳しくなるなど、生活の変化が戸惑いにつながっているのでは」と分析している。 市教委の別の調査では、中学入学後、学習意欲低下だけではなく、いじめが約3倍、不登校が約5倍と大きく増えている。このため、小・中間の教員の交流や、小学校での教科別授業の導入など、意識の格差を是正する方針という。 |