[市況]19型モデルがついにシェアトップ、着実に大画面化進む液晶ディスプレイ市場
これまでの液晶ディスプレイ市場は、17型モデルが主流で、ランキングの上位もほとんど17型で占められていた。そんな中、07年1月第2週の「BCNランキング」では並み居る17型モデルを押しのけ、アイ・オー・データ機器(I・Oデータ機器)の19型ワイド液晶ディスプレイが1位を獲得した。大画面化、ワイド化が進む液晶ディスプレイ市場。「BCNランキング」で最新の市場動向を探った。 解像度は1440×900ドットのワイド画面(WXGA+)。映画などがゆったり楽しめるだけではなく、2つのウィンドウを並べて表示させたりExcelの大きなワークシートを使うときに便利だ。コントラスト比は700:1、輝度は300cd/m2、応答速度は5ms。液晶パネルの表面には反射を低減するARコート処理を施し、黒が引き締まったメリハリのある映像を再現することができる。
このほか、画質を調整するアプリケーションソフト「DisplayManager(ディスプレイマネージャー)2」を標準添付しており、使用中のソフトを自動認識して「映画」「写真」「テキスト」など最適な画質に切り替えることができる。入力インターフェイスはアナログRGB、DVI-Dデジタル端子の2系統。 ●2位以下でひしめく17型モデル、スペックもほぼ横並びで決め手に欠ける… 2位はディスプレイの老舗、三菱の17型液晶ディスプレイ「RDT1713VM」で、シェアは2.45%。解像度は1280×1024(SXGA)で、コントラスト比500:1。輝度は250cd/m2、パネル応答速度は8ms。 本体に出力1W+1Wのステレオスピーカーを内蔵し、外部スピーカーなしでマルチメディアコンテンツが楽しめる。また付け外しが簡単にできるよう全面にヘッドホン端子を装備したのも特徴。入力インターフェイスにはアナログRGB、DVI-Dデジタル端子の2系統を装備した。 3位は再びI・Oデータで、17型液晶ディスプレイ「LCD-A174VB(ブラック)」が2.28%でランクインした。解像度は1280×1024(SXGA)で、コントラスト比は500:1、輝度は300cd/m2と、ここまでのスペックは2位の「RDT1713VM」と大差がない。しかし応答速度が12msとやや遅く、デジタル端子を装備していないアナログ専用モデルだ。 学校での利用を想定して開発されており、「学校環境衛生の基準」に準拠するのが特徴。ネットワークによるサーバー/クライアント環境に対応しており、先生のPCから生徒の使ったディスプレイの設定を一括リセットしたり、タイマーによる自動画質調整などが行える。またアームを外して壁掛け用として使うこともできる。 ●19型の平均価格が下がり、ついに17型と19型のシェアが並んだ! 17型モデルも19型モデルも、平均価格の下落率は緩やかになってきている。それでも06年8月第2週(06年8月7-13日)から07年1月第2週(07年1月8-14日)までの半年間で、いずれのサイズも1割ほど価格が下がった。さらに両サイズの平均価格差は06年8月では1万円前後だったのに対し、07年1月では7000円前後にまで縮まり、19型モデルが選びやすくなってきた。 こうした背景から06年8月第2週では30%台半ばだった19型モデルの販売台数シェアは06年12月の最終週で17型を抜き、一時トップになるほど。07年に入っても40%前後を維持しており、もはや17型と19型はほぼ横並びの状態だ。 大画面、ワイド画面の液晶ディスプレイの利点は、なんといっても表計算などが広い領域で効率的に作業できること。また新OS「Windows Vista」は、デスクトップ上に開いているウィンドウをサムネイル表示したり、フリップ3Dとしてサムネイルウィンドウを並べて表示することができることもあり、広い画面で試してみたくなる。さらに、ハイビジョン対応のデジタル放送やDVDソフトがゆったり視聴できるというメリットも見逃せない。薄型テレビほどではないにしても、PC用のディスプレイも着実に大型化が進んでいる。主流の画面サイズが19型が移行するのも時間の問題だろう |