<近未来通信詐欺>社長が既に出国 2億5千万円抱え
IP電話会社「近未来通信」(東京都中央区、破産手続き中)を舞台にした投資詐欺事件で、同社の石井優社長が、警視庁捜査2課による家宅捜索直前の昨年11月、2億5000万円を持ち出し海外へ出国していたことが関係者の話で分かった。捜索時、同社の銀行口座には残高が数百円しかなかったことも判明、同課は資金の流出経緯などを調べている また石井社長は、振り込みのあった日に役員会を開き、会社の口座の5000万円は返金を要求する投資家らへの当面の対策費として使うよう指示していた。家宅捜索時には残高が数百円しかなかったことから、ほぼ全額が引き出されたことになるが、資金の行方は不明だという。
被害対策弁護団によると、投資家への配当に充てることができる原資は、川崎市にある石井社長の自宅などがあるが、総額1億円に満たない。 近未来通信は、IP電話事業の一環として、電話回線とインターネット網をつなぐ中継局の通信用サーバーの設置費用を投資家から募集。1台当たり約1100万円を集め、「1年後には100万円近い配当がある」などと説明していた。全国約2000人から総額約400億円を集めたとされる。しかし、昨年11月の総務省の立ち入り検査などから、通信事業の実態がほとんどなく、投資家の資金をそのまま配当に回す自転車操業だったことが判明している。 |