| 住宅に調湿木炭敷き小児ぜんそく改善に効果 |
竹谷助手は、小児気管支ぜんそくの患者の多くが、ハウスダストやカビ、ダニなどに起因するアレルギーを持っていることから、これらの発生を抑制するため住環境の整備に着目。
出雲土建と同大が共同開発し、廃木材を炭化処理して吸湿性を高めた調湿木炭「炭八」を、二〇〇四年一月から〇六年三月までの約二年間、県東部の三歳―十歳の七人の患者宅の天井や床下に敷設。室内を適切な湿度に保つことにより、カビやダニを減らすことで患者への効果を観察した。
その結果、木炭敷設六カ月後のアンケート調査で、七人中六人にせき、ぜんそくの減少や、学校を休む回数の減少などを確認。また、五人が同じく六カ月後から、服用する薬の種類を減らしていることも分かった。
室内でのカビ胞子数も、敷設前、一番多かった十歳男児宅で六カ月前後には約八分の一に激減するなど、総じて胞子数が減少し、低い値を維持していることも測定で判明した。ただ、血液検査ではアレルギーを示す数値は変わらず、ダニの数も変化はなかったという。
竹谷助手は、症状の改善傾向が、ぜんそくを起こす要因の一つのカビ胞子数が減少した時期と一致したことから、調湿木炭が「気管支ぜんそくに有効な可能性がある」と説明。今後は患者はもとより、医師らの先入観も防ぐため、敷設の有無も知らせないダブルブラインド方式で実験を行い、効果を実証する。