生誕250年を記念して制作された映画「マリー・アントワネット」が20日、公開されるのに合わせて、王妃の気分が満喫できるホテルの豪華な宿泊プランや雑貨、香水、旅行などが発売されている。華やかな衣装やメーク、スイーツなど女性の購買意欲をそそる品々がふんだんに登場する話題作だけに、企業にとっては映画に魅了された女性消費者を囲い込むチャンスのようだ。
映画「マリー・アントワネット」
帝国ホテルは、スイートルームに宿泊し、部屋での朝食はシャンパン付きという宿泊プランを20日から大阪と東京で発売する。いずれもフランス王妃、マリー・アントワネットをイメージした女性専用プランだ。
帝国ホテル大阪(大阪市北区)のプラン「マリー・アントワネットのくつろぎ」は、バスタブに本物のバラの花を浮かべるサービスも。ラウンジでは特別なケーキ「シャルロット マリー・アントワネット」が販売される。1室2人で1泊12万円。2月28日まで。
豪華宿泊プランや香水
帝国ホテル東京(東京都千代田区)は上映映画館に近いため、配給会社の東北新社との共同企画に取り組んだ。「映画の鑑賞後、優雅なホテルで余韻を楽しんでいただきたい」(広報)と提案する。
また東北新社とのコラボレーション(協働)としては、服飾雑貨の輸入販売会社、アッシュ・ペー・フランス(東京都台東区)がマリーのイメージで作ったネックレス、指輪などを販売。化粧品会社のアルビオンも「アナ スイ コスメティックス」ブランドのギフトボックス「MA」を2月1日に発売する。
一方、資生堂は昨年の11月、独自でバラの天然香料を使った「ローズロワイヤル パルファム」(2万1000円)など香水2種を発売。特別試写会でのサンプル配布が好評で、すでに売り切れた店もあるという。
オーストリア、フランスの両政府観光局は映画の人気で観光客を誘致をねらい、ウィーンとパリの宮殿を訪ねる旅行企画に協賛。阪急交通社が4月に7泊9日の旅行を27万9800円から発売する予定だ。
関連商品が人気を集める現象に、配給会社の東北新社では「異業種との協働商品企画は、この映画で特に活発」という。映画が仏・カンヌ国際映画祭で話題になってから日本公開まで時間的ゆとりがあり、提携や商品開発が進めやすかったほか、「ファッションやスイーツなど、女性が好きな商品が映画の中に盛りだくさんなのが寄与した」と分析している。日本での観客動員数は130万人、興行収入は20億円の見込みで、女性の間での“マリー・アントワネット景気”が期待されている。
