最近また自分の中で日本語ラップ熱が再燃していて、色々と聴いている。

PUNPEE、5lack、THA BLUE HERB、仙人掌、などをよく聴いている。

その中でも再燃するきっかけになったのがTHA BLUE HERBのMC、BOSSのソロアルバム「IN THE NAME OF HIPHOP」でした。

正直、TBHR(THA BLUE HERBのこと)のアルバムはサードのLIFE STORYまででいいかな…と思っていました。なんとなくBOSSのラップの変化についていけなかったのが一番の理由です。色々なところで言われていると思うけど、ファースト、セカンドの頃の荒々しさ、自身のラップのスキルの高さを全面に披露するようなスタイルではなくなっていったのが個人的にだめだったんですよね。

でも、このソロアルバムはちょうどスタイルが変わる間というか、今の自分にも聴きやすかったんですよね。ちなみに今では最新のTBHRの作品の良さも分かるようになりました。要はラップしていくべき内容が自身の中で変わったんじゃないかなと思います。ラップのスキルも変わっていないと思う。

 

で、このソロアルバム、当然ソロなので最大の違いはONOのトラックではないこと、他にも様々なゲストを呼んでいること、BOSS自身のことをラップしている曲もあること(「REMEMBER IN LAST DECEMBER」の美しさはやばいと思う。元ネタのアイズリーブラザーズもちゃんと聴かないと、と改めて思った)、と聴きどころはたくさんあります。あとはTBHRの作品よりもポップではないけど、いろんな人に開かれている気がします。いい意味で聴きやすいというか。この作品以降のTBHRはなんとなく大人のヒップホップ(いい意味です)を極めていく感じですが、このソロアルバムはその指針にもなっている気がします。実際にTBHRとしてこのアルバムのツアーもやっていますし。

 

実は最近まで2010年代以降の日本語ラップのアルバムはあんまり好きなのがないかもな…なんて思っていたけど、ちゃんと探していないだけなのかなって思い直しました。いい音楽は自分で探すものですよね。

 

あと、結論としてBOSSのラップはいつもかっこいい。