虹甘の連載がスタートした時、
この絵を見て17巻と18巻が読みたくなって読んできました。開いただけでヤバイ。
青木先生のインタビューが載っていました。
その中に、カノ嘘がスタートした頃青木先生が仰られていた事と同じ内容があった事が嬉しかったりしました。
青木先生の作品を世に送り出した担当編集者、畑中雅美さん(当時Cheese!副編集長)のインタビューから抜粋。
「10年以上もキャリアがあり、大ヒットも生み出した人が、『今までの自分の延長線上にある作品は描きたくない。私はまだ20代で、漫画界全体から見ればまだ新人。守りに入るには早すぎる。まだ作家として伸びしろがあると自分を信じてみたい』と話してくれたのが『カノ嘘』。
これまでの作風に比べるとかなり大人向けに舵をきった作品でしたが、私はむしろこれこそ青木さんの真骨頂だと思い、この企画にすぐOKしました。」
青木さんが音楽業界に興味を持ったのは、前回の映画化でアーティストや周囲で支えるスタッフに話を聞き、業界の裏話など予想以上の泥臭さを知ったからだという。
「そういう物語をリアルに描くには、業界の裏まで突っ込んだネタがほしい。
マスコミには話したくないほど嫌な出来事まで聞いて、生き生きとした人間の姿を知ると、作品のレベルは格段に違ってきます。だから最初は小学館の名刺を使わず、友人のつてを辿り、音楽業界人と友達になり、ぶっちゃけ話を聞ける関係になることから始めました。
そうすると別の取材では『それって◯◯でしょう』と本音トークで始められて、そこまで知っているならと裏事情も話してもらえるんです。」
連載前には2人でギターを習うなど、作品の世界観を肌で感じる努力もした。
こうして泥臭い仕事話を持ち込んだほか、さらにチャレンジしたのが主人公の設定だった。
「青木さんはボーカルのように表舞台に立つ人より、縁の下の力持ちのような男性に心惹かれる人。地味な男性像は、イケメンを好まれる少女漫画界では不利と言われるものでした。
でも漫画家が本気で惚れた人間を描けば、絶対に読者はついてくると私は確信していました。
早くから映像化のオファーがあったのも、これまでの映画化実績に加え、主人公の男性が仕事に悩む姿などに共感した人が多かったからだと思っています。」
[人気マンガが映画になるまで]より
『僕の初恋をキミに捧ぐ』で小学館漫画賞を受賞された時、青木先生は10年はまだ新人だと言われていましたね。
小学館漫画賞ってね、毎年選考されるにしても、各部門に1作品なんですよ。
つまりその年度で一番優秀な作品だったと認められる賞でして。
審査員によっては、伸びしろがあるという意味でも選考されたりします。
これは同じ小学館の作品ばかりが受賞すると何やかんや言われることもあるのですが、この賞が付いた作品というのは高く評価されて間違いなく社会的な地位というか信頼性が上がります。
漫画家人生で何回も取れる様な賞ではないのですが、20代で受賞された時の青木先生の言葉がね、まさにこれから描くんだと言わんばかりで…
『僕キミ』を読んで、これが我が人生最後の少女漫画だと思った私の薄っぺらさったら…。゚(T^T)゚。
そして、『カノジョは嘘を愛しすぎてる』でも受賞されましたね。
小学館漫画賞。
アキがステージに戻るまでの物語…と青木先生は言っていますけど、読む人にとっては視点は様々ですよね。
現に小泉監督はラブストーリーにまとめ上げていましたし。
私は青木先生の描く、誰しもが持っているメンヘラチックな部分が好きなんだろうなと思います。
時々中二病と捉えられたりもするけど、青木先生の描く主人公たちの闇は論理性があると思っていまして。
そう、アキが苦しんでいた部分とかね。
理由もなく自己敗北しているわけではないですもん。
そだそだ。このスティングレイは新品の方か。
でね、青木先生の作品を世に出した担当さんってよっぽど仕事が出来る方なんだなーとも思うんです。
現在はCheese!の編集長になられていますよね。公式ツイッターとか自らされているじゃないですか。
何回か私のツイもリツイートしてくださったりしているので大きな声では言えないですが…編集長がそこまでするのかと思いますもん。
編集長がダイレクトに読者の反応を知る事とかね、漫画雑誌ってスピードの世界でもあるから、すごく効率が良いですよね。うん。
最近、身近に『僕の初恋をキミに捧ぐ』を読破してくれた友達がいました。
初見の感想とかね、
初めて読んだ時の感動とか余韻って、私にはもう書けないものだから、私が書けない文章を書いていて、うらやましかった(笑)
今読み返しても昔読んだ時の感想とは少しずつ違っているわけで。
でもね!
ありました。今読んで新たに好きだと思った事が。これ、昔は何とも思わなかったシーンでした。
それが今見ると、愛しくて仕方がない。
はずかしさに堪えている逞ね(笑)
このシーンが、すっごく好きです。
明日死んじゃうかもしれないという前夜のね。この二人、結婚してるんですけど、逞が本当にいじらしくてですね。
何気ないやりとりがかけがえない。
デフォルメの逞も可愛すぎる。
カノ嘘はデフォルメが沢山出てくるのに、カノ嘘の世界が重いからかそんなに可愛く感じないという…デフォルメ多いのに軽くならない。重いままだなぁとよく思ったものです(笑)
そして虹甘ではまだデフォルメ画が登場していないので、デフォルメしない作風なのだろうか。
なんて、昔考えなかった事は考えます。
飽きもせずに青木先生の作品は読みます。
ムハハ♡
今日も読んでくれてサンくま♡
えりにゃん( ´ ▽ ` )ノ