最近、「ジョーカー」と名乗る人物が話題になっている。

彼は日本の国旗を背に、不法滞在者とされる外国人のもとを訪れ、「出て行け」と声を上げている。

その活動はSNSでも拡散され、寄付金まで募る動きになっているという。


けれど、私はこう感じてしまう。

それって、本当に日本のためになることなんだろうか、と。


移民や外国人に対する問題意識を持つこと自体は、悪いことではない。

今、日本は円安の影響で生活コストが下がり、“安い国”として注目されるようになっている。

これからも不法滞在者や、経済的理由で日本に来る人たちは増えていくかもしれない。

そして中には、好ましくない行動をする人が混ざってしまう現実も、確かにある。


でも、だからといって、個人が「国を背負っているつもり」で人を追い出そうとする行動が、

本当に日本の治安や秩序を守ることになるのだろうか?


埼玉県警をはじめ、日々多くの案件を抱えている現場の警察官たちは、

限られた人手で懸命に仕事をしている。

そんな中で、ひとりの行動が逆に“余計な混乱”を生み、

本来守るべき人たちが見過ごされることになったら、本末転倒だと思う。


私は、日本がこれから必要とするのは、

「排除」ではなく「共存」と「自衛」だと感じている。


文化も価値観も違う人たちとどう向き合い、どう距離をとって、どう協力するか。

そして自分たちの生活や安全をどう守っていくか。

それはもう、“時代の常識”として、日本人が身につけるべきスキルなのだと思う。


「嫌だから来ないで」では、もう通用しない。

「一緒に生きるからこそ、お互いのルールが必要」――

そういう社会に、私たちは踏み出していかなければいけない時代にいるんじゃないかなと思う。