年の瀬が近づいてきた中、12月22日に京都鉄道博物館に行ってきました。今回は今年最後の訪問となった22日の模様の前半「クモル145編」と題して紹介しようと思います。他の展示車両の記事は少しお待ちください。
クモル145形配給電車 京都鉄道博物館にて
今回の訪問の目的は何といってもJR唯一の配給電車の生き残り「クモル145形」です!主に車両基地と工場の間で部品の輸送を行っていた事業車で、現在は向日町操に最後の2両が残るのみとなっている貴重な車両です。それでは早速見ていきましょう。
クモル145形はかつての101系通勤電車を改造して登場し、前面に101系時代の面影が強く残っています。向日町操では回送幕を出していることがほとんどですが、特別展示に際して配給幕が出されていました。
前面は101系時代の面影が残る同車ですが、側面は全く普通の車両とは違う構造になっています。まるでトラックを背中合わせに連結したような姿です。
連結部と部品を載せる無蓋室を至近距離で撮影しました。展示最終日には無蓋室側面の扉を開ける実演イベントも行われたようで・・・
先ほどのクル144形と反対側のクモル145側も撮影。向日町操からの輸送時に取り付けられた反射板が付いたままで、遠目で見ると絵にかいたような車両にも見えましたw
続けて展示入換線に設けられた足場(通路)から無蓋室を眺めます。車輪に連結器、パンタグラフが積まれていました。通常の車両より長さが短いクモルですが、無蓋室はかなり広い面積を有していました。
連結部と運転室がある有蓋室の屋上機器類も観察。貫通路がないクモルでは幌に隠れてしまう部分がなく、色々な箇所を観察することができました。
最後に台車と床下機器を少し。今の車両ではなかなか見られない古いタイプの台車やコンプレッサーなどを見ることができました。
今回は以上です。普段あまり目にする機会が少ない希少車を間近で見られる貴重な日でした。いつかはクモルの本線走行も撮ってみたいですね。