以前「特定の人を引き寄せたい」と思って本気で調べたことがある。
賛否両論さまざまな意見が飛び交っていたので、忘備録としてまとめる。
【特定の人は引き寄せられないという意見】
※奥平亜美衣さん、Kikoさんなど
「あの人とパートナーになりたい」と思うと、「あの人と一緒でなければ自分は幸せにならない」という執着の波動が出る。
「あの人と一緒でなければ幸せになれない」とは、言い換えれば「あの人と一緒でなければ自分は不幸だ」であるから、潜在意識には「不幸な自分」が入っており、その不幸な意識が現実化する。
本来の自分は1人でも完璧な存在で、無条件に愛されているはずなので、特定の人に執着する必要はない。
なお特定の人に限定せず、単に「素敵な人とパートナーになりたい」という願望であれば良い。
なぜなら、パートナーがいることで初めて経験できる世界もあるからだ。
だから「自分は1人でも完璧なんだからパートナーなんて必要ない」と願いを取り下げる必要はなく、「素敵なパートナーと幸せになる」という願望を持つのは問題ない。
ブルゾンちえみが言う通り、世界には異性が35億人(今は40億かな)いるんだから、相手を限定しなければ最高のパートナーが引き寄せられるはずだ。
そもそも、自分が体験したいのは「素敵なパートナーと一緒に過ごす時の幸福感」という感情なのであるから、その感情を味わえるのであれば相手は誰でも良いはずで、特定する必要はない。
引き寄せの願望には固有名詞や数字を入れるべきではなく、感情を引き寄せようとした方が良い。
相手を特定してしまうのは、執着が入っているからだ。
但し奥平さんは、自分の波動が上がってくると、魂で縁のある人を見抜けるようになるので、そうなれば特定の人でも引き寄せられると言っていた。
【特定の人でも引き寄せられるという意見】
※108さん、ホメレンさん、シークレットなど
そもそも引き寄せの法則は特定の者を引き寄せる法則なので、相手が特定の恋愛対象であっても変わらない。
特定の恋愛対象がダメなのであれば、特定の車、特定の家、特定の会社への就職、特定の国への旅行など、全て引き寄せられないことになってしまう。
そもそも、特定の人に対する愛情の気持ち自体はエゴではなく、純粋な魂から生じたものだ(エゴから生じることもあるが、その場合はその対象を本当は好きではない)。
しかし、その対象を「自分のものにしたい」「独占したい」という所有や束縛の欲求はエゴから来たものだ。
その相手を独占したいというエゴの欲求が現実化しても幸せにならない。
パートナーになれるかどうかは置いておいて、特定の相手に愛を送り続ける。
現実の相手は無視して、自分の心の中にいるパートナーとの愛情に浸り続けることが重要。
これは「妄想で我慢しろ」という意味ではなく、現実を無視して愛情に浸り続けると、現実は必ず動き出す。
なぜなら、現実とは自分の潜在意識を投影するための映写機だからだ。
しかし、「叶えるために愛に浸る」という意識では「今は叶っていない」を前提にしているから叶わない。
既に叶っているのだから叶える必要はなく、「叶えよう」とするのを辞めて、ただ特定の相手への思いに浸り続ければ良い。
そうすると不思議なことが起こり始めるが、エゴの範疇を超えることが起きるので、その特定の人と結ばれるとは限らない。
それ以上に幸せなことが起きるかもしれない。
【結局、特定の恋愛対象は引き寄せられるのか】
結局、特定の人を引き寄せられることはできるのか?
一見すると真っ向から対立する意見に見えるが、どちらも言っていることの本質は同じだと感じた。
例えばホメレンさんは「潜在意識の願望成就は『そう思うからそうなる』。『彼とラブラブだと思えば彼とラブラブになる』のだから特定の人との復縁や片思い成就は可能」と言い続けている。
しかし、「潜在意識を使えば、その特定の彼の100倍凄い人を一瞬で引き寄せるのも朝飯前だ。そのことは頭の片隅に入れておいても良い」と言っている。
であれば、「特定の人を引き寄せられるとは限らないが、自分の波動を上げれば最高のパートナーを引き寄せられる」と考えるのが正解かもしれない。
ここで「その人でなければ耐えられない」という気持ちが出てくるなら、波動が下がっているから、なぜその人とでなければ耐えられないのかを掘り下げても良いかも知れない。
Kikoさんの動画では「Aくんと30歳までに結婚してモルディブで式を挙げたい」みたいな固有名詞が入った願望は、(例外はあるが)引き寄せが難しいと言っていた。
しかし個人的には、特定の人をイメージングすること自体は波動を上げるのにプラスに働くと思う。
なぜなら「素敵なパートナーと穏やかで豊かな時間を過ごして安心したい」というボヤっとした願望だと、イメージングしづらく、引き寄せたい感情を味わいづらいからだ。
私の場合は、「Bさんと京都の○○寺の庭を見てゆっくりしたい、色々話したい」という願望の方が、楽しい瞬間をリアルにイメージできて、今この瞬間にも穏やかな気持ちを味わうことができる。
ここは、人によって向き不向きがあるから、自分に合った方法が良いと思う。
恋愛の引き寄せに限らないが、具体的に詳しくイメージして気持ちが上がるなら具体的にイメージした方が良いが、具体的にイメージするにつれて「こんなの絶対叶わない」という気持ちが出てくるならやめた方が良い。
つまり、Bさんの存在を(言い方は悪いが)利用して幸せな瞬間をイメージングして自分の波動を上げつつ、「でも、自分が幸せならBさんでなくても構わない」と手放す。
すると、Bさんを引き寄せるかも知れないし、Bさんより更に自分と合うCさんがパートナーとして引き寄せられるかも知れない。
でも、自分にとって幸せな現実が引き寄せられることだけは決まっている。
引き寄せの法則は「願った現実が引き寄せられる」法則ではなく「自分と同じ波動のものが引き寄せられる」法則だからだ。
ここで「これまで何年もパートナーがいなかったのだから、これ以上の人が引き寄せられるはずがない」「Bさんに断られたのだから、Cさんにも断られるのではないか」などという余計なエゴの観念は受け流す。
純粋に幸せな愛情の波動を放てば、幸せで愛情のある現実が引き寄せられる。
今この瞬間に幸せを感じ、愛の波動を放つために、現実を無視して特定の人との愛情に浸るのだ。