結婚生活に正義や常識、善悪などを持ち込むと家庭がギスギスし始め、最悪のケースでは家庭崩壊します。

 

具体的には「普通~だよね?」「~べきじゃない?」「どうして~してくれないの?」という口癖を連発していたら要注意です。

 

私は25歳で結婚して35歳で離婚し、これまでの人生では今が一番幸せです。

 

家庭で「○○すべき」「普通は◯◯」を連発していたら、家族は常に家でジャッジされることになるので、家が安心できる場ではなくなります。

 

毎日毎日そんなことを言われ続けたら、男女問わず外に安心感を求めて不倫したくなる人は多いでしょう。

 

安心できない家族なんて必要ありません。

 

安心感以外は、お金さえ払えば(家事代行など)外部サービスで代替できます。お金を稼ぐ自信がないなら、パートナーではなく社会保障を頼りましょう。

 

今の日本で生きていくだけなら、死ぬまで一人暮らしでも何とかなるのではないでしょうか(というより、家族がいるからと言って助けてくれる保証はないです)。

 

何故それでも家族を求める人がいるのかと言えば、「帰れる場所が欲しい」「安心できる場所が欲しい」ということではないでしょうか?

 

正義感や社会常識がどのようにして家庭を崩壊させるのか、具体例を挙げてご紹介します。

 

例えば、自分ばかり毎日掃除をしてパートナーが全く掃除をしてくれないとか、たまに掃除を任せても不十分という不満を抱えている人は多いのではないでしょうか?

 

そうすると、「普通、家事は夫婦で平等に負担するよね?」「お皿を洗った後はシンクも綺麗にするべきだよね?」と不満を言いたくなります。

 

よくあるのが、実はパートナーが綺麗好きではなく、月に1回くらい清掃すれば十分と考えているケースです。

 

あなたが毎日部屋をピカピカにして綺麗にしておきたいのに対し、パートナーは「部屋を歩けなくなるくらいゴミが貯まったら、まとめてゴミを片づけよう」と考えていた場合、一般常識をぶつけ合っても仕方がありません。

 

「1か月に1回しか掃除しないなんて、不潔で非常識だ」と切り捨てるのは簡単なのですが、パートナーの常識では毎日掃除する方が非常識かもしれません。

 

世間一般と比べて自分の常識が多数派であることを証明しても、幸せな家庭を築く上では何の価値もありません。

 

パートナーの考えよりも世間を優先している限り、安心できる家庭は築けません(家の中で常に世間一般と比較されることになるので)。

 

相手の考えを聞いた上で「普通は○○」と「普通」を主語にして正論をぶつけるのではなく、「私は毎日掃除しないと気持ちが悪い」と「私は」を主語にして自分の気持ちを表現します。

 

もっと正確に言うと「私は毎日掃除しないと気持ちが悪いのに、あなたが私の気持ちを無視して掃除に協力してくれないから悲しい」でしょうか?

 

しかし相手は「私は月に1回掃除すれば十分で、自分の時間を他のことに使いたいのに、あなたが私の気持ちを無視して掃除を強要してくるから悲しい」と思っているかもしれません。

 

お互いに話し合って、「交代で週1回の掃除をする」くらいの結論で妥協するのだと思いますが、このとき

 

「今まで掃除は毎日しないと気持ち悪いと思っていたけど、意外と週に1回くらいでも構わないかも知れない。試してみよう」

 

と、自分の常識を壊して新しいライフスタイルにチャレンジする覚悟も必要になります。

 

パートナーと全く話し合いができない、話し合いをする気がない、という状況であれば、もう本音で話し合える、安心できるパートナーシップではないかも知れません。

 

例えば掃除の件で言うと、強迫性障害の不潔恐怖の方がパートナーだった場合、毎日何時間も掃除せずにはいられないので、掃除を手伝わないと怒鳴り散らされるなど、脅迫的にその掃除を手伝わされるケースもあります。

 

その場合には距離を置くしかない可能性もあります。

 

ここで相手の言うがままに毎日何時間も掃除を手伝ってしまうと強迫性障害が悪化します。

 

そうすると次の問いは、「なぜあの人は変わらないのか?」ではなく

なぜ自分はこの崩壊したパートナーシップにしがみついているのか?

なぜ離婚するのが怖いのか?

どうすれば次の結婚では相手の本性を見抜けるのか?」です。

 

いずれにしても、家庭生活では常識や正義を盾に相手を責める必要性は最後までありません。

 

普通は専業主婦が毎日ランチにママ友と外食なんて有り得ないだろ?少しは断るべきだろ?誰が稼いだ金で飯を食っていると思ってるんだ!」

 

と言うのではなく

 

私は毎日一生懸命頑張って働いていますが、あなたの金の使い方を見ていると家計のことを真剣に考えていないのではないかと不安になります。私が頑張って稼いでいることを尊重されていない気がして悲しいです」

 

と言います。パートナーは「家計も心配だが、ママ友からの誘いを断ったら子どもが学校でイジメられるのではないかと不安」という気持ちを抱えているかも知れません。

 

常識を押しつけずに気持ちを伝えあえれば話が進んでいくのではないでしょうか?

 

常識で責め立てたら相手の行動をコントロールできると錯覚するかもしれませんが、相手の心まではコントロールできません。

 

「普通○○すべきだよね?」と言えば言うほど、相手の心はどんどん離れていきます。

 

相手の自己肯定感が低いと粘り強く我慢してくれるかも知れませんが、数十年を経て(パートナーや子どもから)何らかの問題が出る可能性もあると思います。

 

色んな夫婦から一番よく聞く不満は「私はこんなに頑張っているのに、パートナーが○○してくれない」ですが、相手を責める前に、まずは自分を犠牲にしてまで頑張るのを辞める勇気を持つことだと思います。

 

頑張るのを辞めるのは、頑張り続けることよりも大変です。

 

私もつい「普通は○○だよね?」と言ってしまうのですが、自戒も込めて要注意です。