『 母を呼び 咽び泣く子の傍らに 光照らすは 桂月かな 』     by:えぞ紫


ルドベキア・ハンゴンソウ


愛しい、愛しい私の娘‥

私の子として生まれて来てくれてありがとう。


子供の頃から健康で

元気いっぱいで

要領が良くて

でも、誰よりも優しく、

芯の強い子だったわね。


私がじいさんや父さんの言動に耐えられなくなって家を飛び出し、

行くあてもなく、

でも、帰るに帰れなくて途方に暮れていた時、

駅まで迎えに来てくれた事、とても嬉しかったよ。


じいさんに辛く当られても、

父さんに叩かれても、

どんなに生活が苦しくても、

その時の私は堪えるほかなかった‥。


あなたの目には、

酷い人達に写ったかもしれない‥。


アルメニア


けどね、

肉体から離れて魂だけの存在になったら、

みんな本来の姿に戻ってね‥

それはそれは美しく綺麗なんだよ。


あんなに厳しかった父さんだって、

私が旅立った後は、

仏様の様に優しくなったでしょ。


父さんも、

じいさんも、

自分達の居場所がなくて、

本当は不安で、辛かったのよ。

その思いを、私にぶつけていただけなの。


私は短命だったけど、

それは自分で決めた事。

誰も恨んでいないし、

こんなに可愛い5人の子供に恵まれて、

本当に幸せだったと思っているよ。


私が旅立ってから、

父さんはあなた達家族と同居し、

共働きで忙しかったあなたに代わって、

あなたの子供達の面倒を見る様になったわね。


それは、あなたの為でもあり、

あなたの子供達の為でもあり、

父さんの為でもあったの。


カサブランカ


あなたの娘の魂は、

じいさんや父さんにとても良く似ているの。

だから、父さんが傍にいて見守る事を望んだのよ。


精神的に不安定な所のある娘だけど、

あなた達夫婦なら、きっとあの娘を育てられるはず。

私達も全力で見守るから、

だから、お願いね‥。

その日が来るまで‥。


あなたも、随分、歳をとったわね。

私が旅立った年齢から10年以上も長く生きているのだから、当たり前ね‥。

でも、まだまだ長生きするから、心配ないわよ。


身体の続く限り楽しい事をして、

美しい物を見て、

心が喜ぶ事をして生きてちょうだい。


そして、時々で良いから、

私と父さん達が命懸けで開拓した故郷を思い出してね。

母の故郷の生家


それが、私の幸せであり、

最上の喜びなのです。。。



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看取り士講座の一環で1日胎内内観を受講した時、

今は亡き祖母の意識を感じる事が出来ました。


『 私の子として生まれて来てくれてありがとう 』


それは、母から私へ‥だけではなく、

祖母からか母へ‥代々続くの母娘の感謝の気持ちが重なっていたのだと思います。


祖母が亡くなった時、私はまだ4歳でした。

なので、祖母との思い出は、全く記憶に残っていないのですが、

今は、そんな祖母との繋がりを感じ取れる様になりました。


胎内内観を続けると、既に亡くなった人の看取り直しが出来ると聞いています。


素直に感じたまま、これからを行動してみようと思います(^-^)