北海道には、春(4月~6月頃)に発生するムラサキオオツチハンミョウと、秋(9月~11月頃)に発生するメノコツチハンミョウが生息しています。
(写真は、ムラサキオオツチハンミョウです。)
メタリックブルーに輝くボディ、金属質な印象を与える独特の風貌をお持ちのツチハンミョウですが、実は、体液中に「カンタリジン」と言う毒を持っています。
(写真は、メノコツチハンミョウです。)
小心者のツチハンミョウは、ビックリさせる等の刺激を与えると死んだフリをして、脚の関節から黄色い液体=カンタリジンを分泌するのです。
カンタリジンに触れると皮膚に炎症を起こしたりするそうで、人は勿論、鳥獣にも嫌われている‥と、一般的には言われています。
図書やネットでは殆どがそう書いてあるので、素直な私は、ツチハンミョウを食べる動物はいないのだと思い込んでおりました。
でも‥。
私、見ちゃったんです‥。
オオルリ(ヒタキ科)と言う渡り鳥が、北海道へ飛来して間もない5月に、ムラサキオオツチハンミョウを咥えているのを‥。
うえぇーーーーっヽ((◎д◎;))ゝ
オオルリは、何度もムラサキオオツチハンミョウを木に叩きつけていました。
そうする事で体液を排出していたのだと思います。
腹部がぺちゃんこになったムラサキオオツチハンミョウ‥。
残念ながら、撮影現場で食べた瞬間を見る事は出来ませんでした(x_x;)
‥が、この日以来、早春の餌が少ない時期には、オオルリは好んでムラサキオオツチハンミョウを食べていたのかも!?
‥と、思う様になりました。
そして、オオルリの羽の瑠璃色=ツチハンミョウの色素カラーなのでは!!??
‥とも、思う様になったのです。
‥。
考えてみれば、毒のあるヘビやサソリを好んで食べる鳥獣は、世界にも何種類かいますもんね。
あまり人が立ち入らない様な森の奥深くに身を置くと、色んなモノが見え、色んなモノを感じる事が出来ます。
目に見えている世界は、氷山のホンの先っちょ。
その下には、無限の宇宙が広がっている。
想像を枠にはめない。
可能性にフタをしない。
私は、自然に暮らす生き物達から、そんな事を学ばせて頂いているのです(^-^)
これだから、自然観察は面白くてやめられません