天国と地獄



たくさんの料理がならんでいます。


その料理を食べるためには 必ず


1mの長さの箸を使わなければなりません。



その長い箸で食べるわけですから、


必死に動かしてもなかなかご馳走を


自分の口に運ぶことができません。


うまく食べることができず、


次第にガリガリに痩せていってしまいました。


これが 地獄の風景です。



さて もう一方はどうでしょう?



「どうぞどうぞ」と、


長い箸で自分の向こう側の相手に


食べさせてあげている人たちがいます。



「ありがとうございます。


今度は僕が代わりに食べさせてあげますね。


あなたは何がお好きですか?」


ふたり仲良く協力し合って、おいしい食事が進んでいきます。


こちらは天国の風景でした。



あなたはどっちの世界で生きていきますか?







「君のため 捨つる命は惜しまねど 心にかかる国の行く末」


これは坂本龍馬の残した歌です。



今から 140年ほど前。


欧米列強諸国の進出に圧倒され、


絶体絶命のピンチに瀕した日本。


国を思う龍馬の心情があふれています。



龍馬たち志士が命を賭けて立ち上がった幕末動乱の時代が、


まさに今現在の混迷する日本の姿と重なります。



時代や歴史の移り変わりは、


川や水の曲がりくねったようすに置きかえて考えることができます。


川は決してまっすぐに流れつづけることはありません。


途中から流れを左右に変える(転換する)ことを


繰り返しながら前進していきます。



川の流れに曲がり角があるように、


時代の流れにも曲がり角(変わり目、節目、転換期)が


あるということです。



龍馬が生まれた幕末維新(明治維新)の時代がそうでした。


そして、今もまさにその転換期。


それも 2000年に一度の大転換期(大変革期)の時代を


迎えています。



そんな時代を わたしたちは 生きているのです。

受験に失敗した。

好きな子にふられた。

先生に激怒された。

クラスで仲間外れにされた。

親友と大喧嘩してしまった。

15歳にしてみればこれらはすべて一大事には違いありません。
まるで人生が終わったかのように錯覚してしまいます。
死にたくなってしまう人だっているでしょう。

でもこれは多くの大人たちも同じだったのです。
15歳というのはとても敏感な時期です。

大人になると徐々に鈍感で図々しくなるから、
多少の挫折は簡単に乗り越えられるようになります。

「取り返しのつかないことなんてない」と大人は知っているからです。
すくなくとも冒頭に挙げたことは、
10年後には勲章になり、
20年後には笑い話になります。

    千田琢哉さんより

中学生がんばれ!!