向井地美音の覚悟と変革への模索、ドワンゴインタビュー | 欠伸芝(AKB48、DD宣言中→みーおんこと向井地美音推し)のブログ
2017/8/25 23:10 ドワンゴジェイピー news


AKB48の「救世主」向井地美音が覚悟を決めた夜


AKB48の未来を託されたメンバーとして、各方面で活躍をしている向井地美音。子役から活躍し、圧倒的なビジュアルを持ち、『翼はいらない』ではセンターに抜擢されたエースは、いま何を思うのか?


-1月に開催した「向井地美音ソロコンサート ~大声でいま伝えたいことがある~」のDVDを発売しました。

向井地
ソロコンサートを半年くらい前にさせていただきまして、スゴく大きな経験となりました。DVD化して欲しいとファンの皆さんも言ってくれていたんですが、自分としては商品化はされないだろうと思っていたんです。なので、こうやって作品として残ったことはスゴくうれしいです!

-見所は?

向井地
特にギターを頑張ったので見て頂きたいです。3週間しか練習をする期間がなくて、それまでギターを触ったことも無くて…かなり頑張りました。あと、途中で出てくるバック―ヤードに下がる映像もDVDの中で綺麗に繋がっているので見て頂きたいです。

-あれは、映像だったんですね!

向井地
そう、騙されました(笑)?会場で見ていたファンの方も、映像なのかライブ中継なのかわからなかったと言って頂けて。でも、もしかしたらまだ騙されている方もいるかもしれないので言わないほうがいいのかも(笑)。

-もう、ばらしていいと思います!高橋みなみ、板野友美、前田敦子というそうそうたる面々の映像をバックに歌う演出もありました。

向井地
あの演出はスタッフさんが考えてくださって、わたしは恐れ多すぎて…曲はやりたいと思っていたのですが、バックに映像を流しながらパフォーマンスするのは…。たかみなさんが映像に写っている時はファンの皆さんが「神が見守っているみたいだった」って言ってました(笑)。

-緊張しました?

向井地
ソロコンサート自体が全然緊張しなくて、練習もたくさん積みましたし始まったら本当にあっという間に終わっていました。

-ソロコンが初ということは、自分のファンだけの前でパフォーマンスするのも初ですよね?

向井地
そうなんです。初めて客席を見た時に、いつもとは違う安心感で、うちわとかも全部私の名前で本当に嬉しかったです。ニヤニヤしながら歌ってました。

-衣装も可愛いですね。

向井地
新しいものを5着も作っていただきまして、しかも、衣装の紹介をしている動画が見られるテイクアウトライブカードもこのDVDには入っています。これもAKB48グループでは初だそうです。かなりポイントです。ソロコンに関係ない動画も配信しようかなとか、考えています!

-衣装で一番のお気に入りは?

向井地
黄色のドレスがお気に入りです。黄色が似合うねと言って頂けることが多くて、自分でも好きです。『渚のチェリー』の時に着たドレスです。アンコールの時も、デニムを繋いで作ってくださったり衣装さんの愛を感じます!本当に、ソロコン一回だけじゃもったいないんですよ。

-何回でもソロコンしたいですね。

向井地
やりたいです!

-『LALALAメッセージ』ではメンバーがフリップでメッセージを出してくれて、渡辺麻友さんからは「AKB48の救世主」というメッセージが送られました。

向井地
ビックリしました。重みのある言葉だったんですけど、素直に嬉しかったですし、まゆさん自体がAKB48の象徴なので、そのまゆさんに言ってもらえるということは凄いことで…私にできるのかな?もったいない言葉だなと思いました。私は自分に自信がなくて、このソロコンでスタッフさんが自信をつけてほしいということを言っていたので、まゆさんの言葉を真摯に受け止めて本当にそうなりたいなと思いました。

-渡辺麻友からの言葉というのは重いですね。現在のAKB48を救わなければいけない人ですからね。

向井地
いまのAKB48はまゆさんとゆきりんさんがいて、その人気で成立しているところもあると思っています。その片方の翼であるまゆさんがいなくなるということは本当に大きなことで、良く横山(由依)さんともそういう話をするのですが、私がその代わりになれたらいいなと思っています。総選挙が終わってから、私と岡田奈々さん、高橋朱里さんの話をインタビューでまゆさんが良くしてくれていて、この3人が選挙のスピーチがスゴく良くてAKB48の事を真面目に考えていると言ってくださっているんです。他の二人はAKB48を引っ張っていくリーダー気質で、私は一度センターもやらせていただいているので、またセンターもやりたいですし、前に立ってAKB48を救っていきたいと思います。

-今回のソロコンでは「いい子ちゃんでいるのはやめようと思います」「AKB48の20周年まで居続けたいと思う」と多くの名言が飛び出しました。

向井地
20周年まで続けたいと言うのは、すごく勇気がいりました。本当は言うつもりはなかったんですけど、その場の空気で言っちゃいました。

-20周年は長いですね。

向井地
2025年…そこまでいたら、年齢的に小嶋さんを越えちゃうかもしれないです(笑)。グループがあることが前提なので、AKB48を繋げていかなければならないと思います。頑張らないといけないですよね。私は元々AKB48のファンとして見ていて、メンバーになって、これからは先頭に立って20周年まで引っ張っていきたいと思っています。

-『桜の木になろう』では涙も見せました。

向井地
一緒に泣いてくださっていたファンの方も多かったみたいで…AKB48を見ていた私が、いまこうやってメンバーになって、ひとりでステージに立って、その奇跡みたいなものが凄いなと思って泣いてしまいました。AKB48に出会って良かったな、と思いました。

-ソロコンで強くなった?

向井地
セットリストでも、DVDでも自分の意見を出させていただいて、自信がついたと思います。15期生なのでこれまでは後輩気分といいますか、引かれたレールの上をついていくという感じだったんです。自分の意見を言って何かを作り上げる大変さや大切さを知りました。

-いままでは意見を出せなかったのはなぜ?

向井地
遠慮していた部分が大きかったと思います。自分に自信がないのもそうですし、先輩が凄い方ばかりなので私なんかが言っていいのかな…というのもありまして。ソロコンでスタッフさんときちんと打ち合わせしたりすることで自信が芽生えてきました。インタビューでもAKB48単独で何かがやりたいと言えるようになったし、恐れずに色々口に出すことが大事なんだと思いました。

-セットリストも自分で決めたんですか?

向井地
そうです。セットリスト作る時、ゆきりんさんに相談を一番にして、色々と教えて頂きました。

-柏木さんといえば、ソロコンで横浜アリーナを埋めています。向井地さんも横アリ狙いますか?

向井地
えーー!考えたこともなかった。でも、いつかはやりたいです。ゆきりんさんみたいに歌唱力もないので、今回はボイトレをスゴく頑張りましたし、いつかは横アリにソロで立てるようになりたいです。それが、AKB48のためになると思うので頑張らないといけないですね。

-ボイトレを頑張った結果がしっかりと出ていたと思います。あれだけ歌って踊っても疲れもそんなに見えませんでした。特に、AKB48のコンサートと違って、フルの曲もありましたしね。

向井地
そうなんです、最後のシングルはフルコーラスで…自分にとって大切な曲はフルコーラスでやりたいと思っていたんです。シングルってフルのほうがいいという気持ちが自分にあって、夏曲メドレーは歌詞がつながってストーリーになっている説もあったのであえてフルで歌いました。AKB48のコンサートでは、どうしても楽曲が多くなるのでワンハーフとかが多いんですけど、あえて今回はフルコーラスも入れました。ただ、全部ひとりでっていうのはきつかったですね。

-AKB48の事をしっかりと考えていますね。向井地ファン以外でも、例えば初期のAKB48が好きなファンも買ったほうがいいですね。

向井地
古参ファンの皆さんも絶対に買っていただきたいです。公演曲も多いですし、私は昔ながらのAKB48が好きなので良い構成になっていると思います。見て頂ければもう一度AKB48を好きになって頂ける内容になっていると思いますので、絶対に見て頂きたいです。

-離れたファンを呼び戻すのも、向井地さんの仕事ですもんね。このタイミングで、向井地美音のソロコンを行ったことは、スゴく意味があると思います。渡辺麻友、柏木由紀でなく向井地で勝負に出たことが。

向井地
あえて、ここで私をピックアップしてくださったのは、これからのAKB48を任せて頂けるという意味なのかなと思い、頑張りました。※後編へ続く
(インタビュー/編集部・高橋学)



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2017/8/27 22:55 ドワンゴジェイピー news


向井地美音が語る、AKB48が変わる最後のチャンス


AKB48の未来を託されたメンバーとして、各方面で活躍をしている向井地美音。子役から活躍し、圧倒的なビジュアルを持ち、『翼はいらない』ではセンターに抜擢されたエースは、いま何を思うのか?


-総選挙では、17位と厳しい結果でした。

向井地
AKB48に入って5年、悔しいという思いがなかったんですが、初めての挫折で…悔し涙とかも流した記憶が無かったんですが、選挙の時は泣きましたし、ソロコンをやらせて頂いたのにこの順位は寂しいなと思いました。

-敗因は?

向井地
ファンの方と話しても…選挙後は握手会で真面目な話をすることが多くて、会議みたいな(笑)、真剣に考えてくださるファンの方も多いのですが、明確な答えが見えないというか…。ただ、私自身ソロコン後はあまりきちんとしたことができていなかったなと思います。でも、この順位をポジティブに考えれば、新しいファンの方などを獲得するためのチャンスなのかなと思っています。インスタも頑張っているので、女性ファンの方も増えてきていて、握手会でも新規のファンの方も増えているので頑張りたいと思います。

-女性ファンを増やすのは、AKB48として重要課題ですね。

向井地
インスタを始めてから女性ファンはスゴく増えましたし、今回のDVDのパッケージも絶対に女の子が好きだと思うんです!インスタの私の世界観を見ていただいて作ってもらったので、可愛いデザインになっています。部屋に飾っても可愛いですよ!AKB48として老若男女に好かれる国民的アイドルグループでいたいです。8月30日の関西コレクションにもAKB48が出演させて頂けるので、挑戦を続けていかなければいけないと思います。

-向井地さんは加入前にAKB48が好きだったわけじゃないですか、ファンだった目線から見て今のAKB48はどうですか?

向井地
むずかしいなあ……私がAKB48を好きになったのは、青春している感じがすごく好きだったんです。努力とか絆とか競い合ったりとか、青春を代わりに体現してくれているのが凄い好きだったんです。でも最近は、チームの人数が少なくて、チームの絆が薄くなっているかなと思うので、そういった部分を作り直したいと思っています。チーム推しが増えればAKB48の箱推しも絶対に増えると思うので頑張りたいです。

-箱推しを増やすことを目指すんですね。

向井地
はい!箱推しがいまのAKB48には絶対に必要だと思います。今回の選抜総選挙のスピーチでは、私はAKB48単独としての人気を守りたいということを話したんです。他の姉妹グループにも負けたくないし、他のアイドルグループにも負けたくないと思っています。

-他のグループで気になるところはありますか?

向井地
そう言われると、坂道グループかなあ…あんまり意識はしていないんですけど、いま一番勢いがあるのは坂道グループですよね。いま、AKB48って大きな会場でコンサートできていないじゃないですか。乃木坂46は東京ドーム決まっているし、負けないで大きな会場でまた出来るようになりたいなと思います。

-どうしたらいいですかね?

向井地
何をしたら良いのか?を、よくメンバーと話します。

-渡辺麻友の卒業はスゴく大きくて、今年は「こじはる」の愛称で一般知名度が高かった小嶋陽菜が卒業して、「まゆゆ」もメジャー感があって皆に知られていたと思うんです。そう言ったメンバーがいなくなることで、ほんとうの意味でのAKB48の第二章が始まるのかなと思います。

向井地
本当に正念場ですよね。いまのAKB48を見て、みんなが知っているというメンバーがいなくなってしまって、そういう状況をとても重く感じてはいます。でも、前向きに捉えれば、これがAKB48が変わるチャンスではないかなと思います。麻友さんの卒業で、しっかりと新たなAKB48を作ると皆が意識を持てれば変わると思います。

-メンバーの皆さん、同じ意識を持っていますか?

向井地
持っていると思います。AKB48は歴史が長くてメンバーも多いので後輩メンバーはうまくバチバチ感を出せていないだけだと思うんです。でも、心の中ではすごく熱いんですよ、みんな。口には出さないんですけど、AKB48の事を本気で考えているメンバーが多いと思うので、だからまゆさんの卒業で気持ちを1つにしてAKB48として頑張っていこうと引っ張っていきたいです。

-そこまで向井地さんが考えていてセンターとして引っ張っていく意思がある。でも総選挙では17位だった。なんだか、AKB48っぽいドラマチックな展開を期待してしまいます。

向井地
そうですね、選抜に入った時のスピーチも用意していたんですけどもちろん話せなくて。そんな私がAKB48を語っていいのかってとても葛藤があったんです。でも、そんなこと言っている場合じゃないなと思えて、AKB48の事を考えたら何位だろうが意志を伝えようと考えを改めたんです。ファン代表でもあり、メンバー代表でもあるので、自分がどうとかではなくて、AKB48を一番に考えられるようになりました。

-そういった考えのメンバーが多くなれば、メンバーが多いわけですから、とんでもない波になりますよね。

向井地
そうですね、「一人は皆の為に、皆は一人の為に」の精神をしっかりと持てたら、すごい力になると思います。AKB48が原点で一番なんだぞ、という気持ちを持って頑張っていきたいと思っています。