【遺言書を作成する】04 〜意識不明 あなたならどうする? | カリフォルニアの建築家日記

【遺言書を作成する】04 〜意識不明 あなたならどうする?

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意識不明になったら

 

自分の最後のけじめとも言えるなぁ。

 

僕はやっぱり、できるだけ長生きして、これからも色々なをことを学ぶ、見てみたい。

それから、次の場所に行ったとしても、全然遅くないと思う。

「あぁ。早くこっちに来ればよかった。。」って思うことはないと思う。

 

でも、技術が進歩していると言う理由だけで生命を維持するというアイデアは

本人からの視野ではどのような意味があるのか?

 

自分が無意識になった時に自分の代わり判断方法ができるように

今から想定して文章に残しておく。

 

自分の視野からは「けじめ」も重要だと思うんだぁ。

 

こんなアイデアをシャアできる友人となると

やっぱり学生時代の友人関係までさかのぼる。

経済的理由からではなく、スピリチャル的な理由から判断する方が

僕としても納得できると思う。

 

僕が意識不明になった時

 

ステップ1:

肉体部分の機能が損傷、破壊されている場合、当時の技術で再製・複製が可能な場合、合法・不合法関係なく、医学知識・技術へ貢献する目的を理由からいかなる治療法を許可する。適当な治療方法がないとする判断はE氏が判断する。

 

ステップ2:

判断後、生命線を維持するタイミングと判断

1)生命維持に必要とする費用がリザーブした金額25%を満たす

2)ステップ1の判断後、21日を満たす

1)、2)の項目をW弁護士、またはW氏の会社representativeの確認後、Mr.E氏が最終判断し生命維持を解除する。

 

Mr.E氏が存在していない場合、Trusteeの夫、C氏が判断する。

 

 

この項目がまとまり次第、友人のEへメールした。

 

「Hey, buddy,  Haven't talked to you for a while....」

「Estate Planningを作成したんだけどさ。。。。」

 

EAとは南カリフォルニア大学へ入学して最初に出会った友達。

自分はまだまだ英語も未熟で何一つわからない状況で、シャイな部分が多かったけど、

EAは何も気にすることなく、

自分に話しかけてくれてわからないことはなんでも説明してくれた。  

今振り返ってみると、当時英語が話せないとか、日本人とか。。Eは全く関係なく振る舞い、まさに子供同志のピュアな関係だったなぁ。

 

大学内の寮に住むには費用は高すぎて来学期からどうしようって悩んでいたら、

「僕の家に住む?」って言ってくれた。

 

当時ホームレスがいっぱい居る治安が良くない倉庫場・ウェアハウスを改造してロフトとして住むことができるって話したら、「That's fantastic!」って言っていろいろなアイデアをスケッチして送ってくれたなぁ。

数年後、彼はルームメートして入居し、

それからは毎日深夜、早朝までデザイン課題をあのロフトでこなしてきた。

以後、建築会社を立ち上げた時、R204DESIGNという名前をつけたのは、

あのロフトで生まれたデザイン文化、ルーム番号・Room204を残すためだった。

「何があっても初心を忘れず、デザインスピリットを育成・育てること」という理由からだった。

 

Eとはイタリア・留学プログラムにも特別学生として選ばれ一緒だった。

ヨーロッパ中をリュクサック一つだけ持ち一緒に旅したことは一生忘れない思い出となった。

お互い、ライバルであり、友人であり、

スケッチを上手く描けるように競争したり、

デザイン案のクリティークを徹夜して語ったり、

お金がなかったら、ホテル料金をセーブするために夜行電車で夜を過ごし、

毎日違った国に移動して、毎日様々な建築を訪ね、スケッチして、触って、コンセプトを語り合った。
 

電車で移動できない時は、ギリシャまで移動して、ビーチで夜を過ごしたり、

たまにユースホステルに泊まった時、他の滞在者が靴を盗まれことを知り、

Eと僕は知らぬ街を靴を探す旅にでて、逆に迷子になったり。。

 

チェコ・リパブリックで初めて西、東ヨーロッパに違いを体感したり、

ポーランドの国境で日本人とアメリカ人のパスポートの違いを体験したり。。

 

これまでの人生、Eから影響を受けたことは数えられないほどあるなぁ。

子供の視点から人生というコンセプトをシェアしてする。

 

建築会社を立ち上げた時もEへすぐに話をしたし、

ハリウッドプロジェクトのコンペで優勝した時も、Eへすぐに報告しては、

一緒にやらない?って相談したなぁ。

 

思い出したら、なんだか涙が出てきた。

 

メールして2分で彼らから返信があった。

「Strange~!  I was talking to my wife about our estate planning and was thinking of you just now!.  I will call you soon.. 」

 

 

だってさ。。笑

 

自分の最後のことを整頓したら

なんだか、ものすごくスッキリしたよ。

 

 

See ya, 

 

: D