【文字にする理由】
こうやって文字で書いてみることで
頭の中が整頓しているような感じがする。
最近はいろいろなことがあり
落ち着いてタイプすることもマレだなぁ。
今、こうして誰もいない部屋で
文字を書いている。
そうすると、
頭の奥に隠れている別の自分の声が聞こえる。
やっぱり、
僕はまだお父さんが亡くなったことを
全て受け入れられていないと思う。
突然、涙が出たりする。
考えてもわからい事ばかり。
息を引き取る時
どんな心境だったのかなぁ。とか。
僕が知らないお父さんの夢をみることがある。
お父さんが子供の時、
自転車にのって晴れた田舎道を走っていた光景とか。
お父さんが東京の大学に入学して
友達と一緒に建築を学んでいる姿とか。。
友達に紹介されてどこかのレストラウンで
お母さんと初めて会った時とか。
僕が生まれた時とか、
弟が生まれた時とか。
お父さんは建築を通して
世の中を見てきた。
色々な人たちに騙されて
タダ働きも沢山しながら、
一つ一つ建築を創ってきたお父さん。
お金なんて関係ないって言いながら
徹夜して、子供との時間も作ることなく、
建築をコツコツ造ってきたお父さん。
建築が大好きだったお父さん。
十代の僕はそんなお父さんが嫌いな時もあったけど、
老後はお父さんと一緒に建築の話ができて
本当によかったって思う。
まだまだ未熟だったけど、
一生懸命頑張って完成した建築を
お父さんと一緒に尋ね、
建築のコンセプトを語りあうことができたこと、
本当に貴重な体験だったと思う。
お父さんの思い出が愛おしくて、
愛おしくて、仕様がない時がある。
さっきまで、普通だったのに
涙が止まらない時がある。
こうやって文字に書くことで
なんだか、頭から消えることがない
悲しみとか、怒りとか、不安とか、
みんな外に出ていってほしい。
忘れるということじゃないよ。
でも、今だけ。
ちょっとだけ、
一人にしてくれないかなぁ。。
See ya,
D.