【伝えたい事が伝えられない】〜視野の違いを理解する | カリフォルニアの建築家日記

【伝えたい事が伝えられない】〜視野の違いを理解する

質問:

「上司にアポを一週間前からお願いしているのに、キャンセルされてしまいました。
また、その後、何も無かったように対処されてしまいます。。」

「社内環境に問題があり、毎日ストレスを感じます。どうしたら、上司に意見を伝えることができるでしょうか?」
                                ~A さん



社内のちょっとした変化や考え方のズレは、時に毎日の感じ方や人生の質を変えてしまうほど、ストレスになることがあるよねぇ。




まず、Aさんがメールで述べているように。。「現実はこんなものです」 笑

こんなに重要なことなのに、上司は全然わかってくれない、どころか。。無視?!


この現実は良いようにも、悪いようにもとれるよねぇ。


思っていた事が、思い通りにならなかった時、
80%以上の人々は失望します。


当然、ショックだったと思うし、失望してしまう理由も明白だものねぇ。


現実に起こった事は自分でもコントロールできないけれど、
起きてしまったことが、自分にとってどのような意味であるのかは
自分でコントロールできる。


この出来事は失望、つまり、望みが失った結果なのだろうか?

上司は本当に私の意見など、気にもしていないのだろうか?


僕はこのような出来事だからこそ、「人として成長できるチャンス」だと思うんなぁ。



【思うようにならなかったら。。20%の時間、失望する】

失望が頭を支配すると、とても、重く、暗く、固い、心理になる。
これは、自然がデザインした摂理なので、無視はいけない。

心の声を聞いてあげよう。

でも、一夜だけ4時間が限度。

不平を言うのも良し。
悪口を言うのも良し。
泣くのも良し。
車の中で音楽をかけて、大声で叫ぶのも良し!
油の乗ったステーキに、シュガーたっぷりのアップルパイを食べまくるのも。。。
(限度があるか。。汗)


翌朝、
また、太陽が昇るころ、
昨日の感情は一切忘れよう。

今日から、また新しい世界がスタートしたのだから。


S.M.A.R.Tを実施
Self Monitoring Analysis & Report Technology

つまり、
自分で全て分析して、広い視野から現実を理解、
その理解度をベースに科学的にアクションプランを検討、そして実行する。


「ぎゃぁ~! 難しそう。。」

いやいや。。そんな難しいことではないんだよ。



【自己分析】 Self Monitoring, Analysis

現実、思ってたようにならなかった時。。

一番大切なのは、「お互いの視野」を理解すること。
視野とは、その人が立っている場所によって異なる景色・考え方。

上司が見ている視野と、自分が見える視野は当然違うよねぇ。

視野の違いは、どちらが大切という訳ではない。

コインには表と裏があるように、どちらから見ても、正しい見え方・考えかたということを理解することが、大切なんだよねぇ。



カメラのレンズのように、視野は広ければ広いほど沢山の情報を得ることができるけど、広すぎると、詳細がわからなくなってしまうし、見ている場所が明白にわからなくなってしまうこともある。

また、視野の中に入っているものだけ、見えているようだけど、
重要で無い物は、脳裏に焼き付かないという科学的事実もあるんだって。


この現実をどのようにすれば、
自分が思うような結果へ導くことができるようになるのかなぁ?

この部分は、心耕セミナーでもカバーする、「社会性」の部分なんだよ。



まず、ボスが会議をスキップした理由は明白。

「彼の視野からすると重要ではないと“思っている”」からなんだよねぇ。


自分の視野では重要なことでも、彼の視野からは見えない部分。

だから、
上司がスキップしてしまうのも、
鳥のように空から見てみると自然な行動なんだよねぇ。



【Report & Technology】

1)「重要度を教えてあげる」

まず、もう一度上司へ重要度を伝えることが大切。

理由はここで諦めてしまうということは、自分にとっても重要ではなかったということになるから。

本当に重要なら、どんなことがあっても伝える価値があると思うなぁ。



2)「伝え方」

過去のことは一切忘れて、フレッシュな感じで重要度を伝えよう。

過去は変えることができないので、
「どうして来てくれなかったのか?」という同情を求める伝え方はNG。

自分の思い通りにならなかった時、
「ショックです。。」とか、
「ずっと待ってたのに。。」など、
過去の事を述べる会話は、
ポジティブな結果を導くことができないのでNG

英語ではConstructive(建設的な、前向きな)ではないので、
必ず避けるようにと教育される。

グローバル・リーダーは全てConstructiveに会話すると言われているんだよ。



また、
伝えたからといって、将来の結果は一切変化しない。。

だから、
プロフェッショナルな服装で気持ちを改め、

「お忙しいことは十分承知しているのですが、私達、◯◯部にとって重要な内容をご相談したいです。」

「10分以内に終わりますので明日早朝(オープン30分前)、会議をお願いします。」

など、ポイントだけ明白に伝えること。

日本では、ここで、「敬語、形式」などいろいろ難しいことを言う人がいるけれど、
僕は全く気にしなくても良いと思います。

心で話す時は、形式は全く必要としません。

心あるまま、冷静に話す、またはメッセージを伝えることに集中してみよう。

*心で話す時は、笑ったって、泣いてもいい。 将来のことは忘れて、今という時間に集中することで、どんな相手にも伝えることができるよ。


また、「お願いします」とはっきり伝えるべき。


真のリーダーはお願いされると「ダメ」絶対に言わない。

スケジュールに問題があるなら、彼方から違う日時を提案するし、
ここでダメと言われたら、上司の成長度がわかる。。


自分の人生をこの上司にかける価値がないと思えばいい。

ダメと言われてたら、

つまり、

上司は意見を聞く意図がないと判断したら、ニコッと微笑み、

「承知いたしました。。 ご迷惑かけてしまったら、誠に申し訳ありません。」

「ただ、一つ、理由だけでも教えていただけないでしょうか?」


“教えていただけないでしょうか?”←ここがポイント


上司が意見を聞かない理由を理解することで、自分では見えなかった違った視野を得ることができるかも知れないよ。


その情報から、自分と上司の視野の違いを理解する。

理解できたら、必ず次のステップが見えてくるから。



YES, / NO いずれにせよ、時間を投資する価値があります。


3)会議前に、協議内容/走り書き(AGENDA)を作成する

会談/会議する際、知っておかなければならない点は沢山あるけれど、
重要なポイントとして、AGENDAを作成することがある。

自分が現役の時、Agendaのない会議は一切出席しなかったし、全てトップクラスの会議はAgendaが準備されていた。

プロが面倒なことをするのは明白な理由がある。


主な理由として、

1)伝えたい内容を明白に走り書きすることで、
自分が聞きたい内容を事前に整頓することができる。

2)会談した結果、話した内容結果をメモることができる。

3)6ヶ月後にも明白に話した内容を「両者共通の視野」で再確認することができる。



これも、現役時、数えられない無数の会談・会議に参加したけれど、
Agendaがなく、メモだけ一生懸命書く人が沢山いたんだぁ。

彼らは、聞いている態度を練習していたけれど、実際重要な会議には一切参加していなかった。 なぜ? メモをとることで一生懸命だったからねぇ。


気をつけよう。



例:


会議の意図
  
会社の将来を尊重している
  悪口を言いに来たのではない
  最近の作業環境に問題を感じている
  これからも会社に貢献したいので、問題を解決したい

問題定義
  現在の環境
  人手不足なのでサポートが必要
  サポートが補えない場合、どのような対処が必要か?

問題解決に関する提案
  案1、労働時間を延ばしてもいい
  案2、作業内容の変更、効果を出すために◯◯を導入?など。

上司への提案
  上記の解決方法を1週間だけ実施したい
  実施後、ダメならまた解決方法を検討する
  上司の判断にて、いつでも以前の環境へ戻ることができる

次のステップ
  来週月曜日から実施
  または、上司の意見を尊重する

といった具合に、ロジカル、明白に話すことで、自分がどれだけ真剣に考えているのかが、第三者へ伝わる。

注意:上記は「企業などで使われるAgenda」ではなく、個人的に上司などへ意見交換したいケース。 プロフェッショナルなAgendaは日時、場所、参加メンバー、会社名、など「フォーマット」が必要。  本格的な例題を参考したい方は、メールくださいねぇ。





無視されてしまった感情はとても悲しいので十分わかる。

自分もこのような状況を何度も経験したし、
また上司/社長/会長の立場の視野も限りなく経験した。


空から見てみると、実際はとってもシンプル。



「お互いの見え方/感じ方」が違うだけで、見ているものは同じ。


殆どのケースでは、
お互い、気づけようとしてやった行動ではないんだよ。


だから、思っていた事が現実に起こらなかったら、

「そうか。。こうくるか。。笑」

「それじゃ、こうしてみるか。。」 みたいに、

心のあり方を変化してみると効果的だよ。


問題をチャレンジと言い換え、

人という生き物を研究するような感じで毎日を過ごしてみようよ。


結果はともかくとして、

素晴らしい経験、つまり、「思いで」になるから。


Paulはアメリカで活躍するトップR/Cレーサー。  トップクラスではレース前の準備、練習、心理環境など、様々な分野をコントロールする必要がある。 みんな一生懸命努力して、頑張るのに、思うような結果にならないことが沢山ある。 彼らは、だから、挑戦する。 人生の楽しみ方とは、勝ち負け以上に、挑戦している姿にあると思うなぁ。



Keep up the good work!

:D