【マルチタスキングの謎】
“フォーカスするには一つとか数が少ない方がいいよね? だけど、これを複数にフォーカスさせる方法。良いアイディア ないかな? ”
このトピック。 僕も悩んだことがあったんだぁ。
Focusとは「集中することのみ上達する」
Focusとは「集中すると良し悪しとは関係なく、その事柄を引きつけてしまう」
自然の法則を理解して正しく使いこなせば、自分のライフスタイルにあった効果を出す事ができるようになるよねぇ。 →関連記事を読む
http://ameblo.jp/e-volution/entry-10583879258.html
沢山のことをこなすのは大変。。そもそもなぜマルチタスクしなくてはいけないのかなぁ?
複数にフォーカスさせる方法。
簡単じゃないけど、不可能じゃないよねぇ。
方法を紹介する前になぜ複数にフォーカスしたいのかを考えてみよう。
【マルチタスキングの謎】
いつの時代も複数の事柄を同時に成し遂げることは特別な能力であって
“理想”だとも言われているよねぇ。
シンプルに例えると、一度に2つ以上のことを同時にこなすこと。。。
つまり、“Multitasking” (マルチ・タスク/多重タスキング)っていうよねぇ。
10人と同時に会話ができたという聖徳太子も有名な話だし、
サーカスでは5つのボールをジャグリングしたり、
仕事の達人とは、“マルチタスキング”をマスターした者と報道されていたりねぇ。
このMultitaskingは世界でもとても興味深いトピックとして問われているんだよ。
コンピューターが導入されて以来、沢山の仕事を同時にこなすシステム、
つまり、“多重タスクシステム”が求められてきたよねぇ。
90年後半、アメリカで有名なドキュメント番組内でこんなトピックを語っていたなぁ。。
“これからの時代は一つの事に集中する専門家”からMulti-tasker(同時多重作業家)へのニーズが求められるでしょう。。” ~CBS 60 Minutes
多重機能を含んだ携帯デザインや運転しながら同時に天候や道路のコンディションを読み込み事故を避けるシステム開発、 エアコンだって冷たい空気を提供しながら除湿効果やメンテナンスを同時にこなす。。。
多重機能/マルチタスクはとっても便利だし、‘スマート’に感じるわけだぁ。
食事中に携帯でチャットしながら友達とソーシャライズしている風景は今では常識。
社会がマルチタスクを奨励する限り、僕たちのライフスタイルにも深く要求され必要とされているように思えるよねぇ。
このマルチタスク、つまり複数の事を同時に進行することは「時間の短縮」であり、
限られた時間内にもっと多くのことを成し遂げたり、経験できるようになるわけだぁ。。
建築家は特にこのマルチタスクを得意とする分野のように思われているんだよ。
デザインとは“問題を解決すること”であって‘一つの解答’としてまとめるためにさまざまな機能や要望を理解する必要があるからねぇ。
動線、光、風、水回りから構造デザイン、材質との絡み方、色・質感、ディテール、揺れ、音、視線、高さ、広さ、それに加えて、使い手の心理や予算、利用可能度、設置の順番や価値計算。。。。行政、消防、建築基準、植栽、サイン、セキュリティー。。。
インテリアデザインから街・環境へ与える影響。。。。。全ての事柄を考えまとめる必要があるんだぁ。。。。 しかも限られた時間内に。。(汗)
光一つを例にとってみても、とても深い研究データがあって、
マスターするのに一生かかるかもしれないぐらい。。
それだけじゃないんだぁ。。
沢山のこと柄をただこなすだけじゃなくて、
結局最後は「美しくなくっちゃねぇ。。」
好きじゃないと絶対にできないよねぇ。 こんな手間がかかること。。
“集中することのみ上達する”
この自然のルールが働き続ける限り、
どんな複雑なことや困難なことも集中して継続すれば
必ず“上達”してくるんだよねぇ。
一つのプロジェクトだけでも複雑でとても困難なのに、
“上達”するにつれ、もっと多くのプロジェクトを同時に進行したくなる。。。
1つできれば2つ、2つできたら3つ、4つ。。。
上達すればするほど、つまり成功すればするほど、
沢山の事柄を同時に成し遂げていかなければならないような。。。。
。。。気がするんだよねぇ。
【効率の追求】
1日24時間という自然の法則を変える事はできない。
それなら。。。
限られた時間内で効率良くこなすためには。。。
つまり、Efficiency(効率)の追求というわけ。
「もっと早く、効率良くこなせないかなぁ。。。」
とっても自然な考えだよねぇ。
家事、育児、キャリアアップ、友達とのソーシャライズ、両親看護や趣味向上など、
限られた時間内に沢山の事柄をこなさなくてはならない時代。
子供の視点から見ても、学校、塾、ピアノレッスン、オンラインゲームで技術を磨きながら、テレビ番組、ソーシャライズ、そして親子の会話。。
公園であまり子供を見かけなくなったのはそのためかなぁ。。
とっても忙しい時代だからこそ、
沢山のことを短期間にこなしたくなるものなのだよねぇ。
僕もこの路線にそって、極限まで走ってみた事があるんだぁ。
効率を向上させるために必要な解答。。 これもやっぱり集中力。。
沢山の事を一度に考えながら沢山の事を同時に進行する。。
この秘技をマスターすると、俗にいわれる‘天才的仕事術’みたいな結果を出す事ができるんだよ。
3つのプロジェクトを同時進行することから4つ、5つ。。
これだけでも大成功だった頃、
「どうやったらもっと効率良くできるかなぁ?。。」と考えるようになったんだぁ。
結果、効率を最大限に上げるためには‘無駄を取り除くこと’が答えとなる。
つまり、エンジンをフル回転した状態を継続させる方法へと行き着くわけ。
これがBatching(バッチング)というテクニック。
→関連記事を読む
http://ameblo.jp/e-volution/entry-10518118235.html
バッチングは作業を効率良く出すためのテクニック。
でも、バッチングを深く理解してみると結局、
一つのことに集中することが鍵となるんだぁ。
考え方は様々だと思うけど、
“複数にフォーカスできるようになるためには
一つ一つの事柄に集中できるようになることが鍵だと思うんだぁ。”
「どういうこと?」
集中すれば効率が上がる。
効率が上がれば、時間を短縮することができる。
時間を短縮することができれば、
結果だけみると、沢山のことを成し遂げているように見えるというわけ。
サーカスなどで見物できるジャグリングを例にとってみると、
実際は多くのボールを投げているようにみえるけれど、
本人からしてみると、ボールを一つ一つ投げているだけ。
行動範囲から見れば、舞台でジャグリングをしているだけ。
確かにジャグリングしながら一輪車で綱渡りをするパフォーマーもいるよねぇ。
これは特殊技能であって、僕たちのライフスタイルに必要かなぁ?
複数の事柄を短時間に達成することが目的だとしたら、
わざわざ、一度に複数の事をする必要はないのかもねぇ。
だったら、短時間に一つのことを終わらせ結果数をこなしたほうが
スマートと考えることもできるよねぇ。
最近のリサーチによると、
マルチタスクは集中力はあるもの継続力にかけており
観察力や追求力も鈍く、問題解決などの思考追求型には向いていない。。
~UCLA Psychologists Report 2006
マルチタスキングを得意とすると言われている人々は
結果、殆ど全てを達成していない。。。
~MIT リサーチ 2009
つまり、歯を磨きながら電話で話したり、
仕事をしながら、チャットや電話返信を常にしていたり、
本を読みながらラジオ、テレビを見る事は当然タブーというわけ。。
“Ask and shall receive”
これも自然の法則の一つだよねぇ。。
究極の時間の造り方だってあったよ。
1日24時間と決めつけていただけで、
実は一日36時間30分まで時間を延長することが出来るんだよ。
「太陽の動きが時間を決めているなら、太陽と一緒に動けばいいんじゃない?。。」
朝から夕方まで効率良く作業を続け、夜になる前に地球の反対側へ仕事を移動させれば。。
僕が住んでいるカリフォルニアをベースに例えると地球の反対側はインド。
つまり12時間30分の時差がある。 これを利用させれば自分のライフスタイルを保持させながら、寝ている時間に地球の裏側で作業を進めることができるわけ。
インターネットがまだあまり普及していない時代だったから確かにチャレンジは沢山あったけど、当時一般では画期的なアイデアだったんだぁ。
上級になるとコンビネーションを使うようになる。
ロス→スイスまたは日本→インド→ロス
と言った具合に作業が進めば‘眠らないシステム・24/7’の誕生というわけ。
常識の殻を破る’時間を造り出し利用する方法’
これが会社を造ってから24/7システムの導入のきっかけ。
一日24時間から一日42時間まで効率が上がる。。
一日8時間働いたとしても通常の5倍以上のスピードで
作業をこなす事ができる「秘技」となるわけ。。。
(かなり極限の話だよねぇ。。)
【効果へのシフト】
でもねぇ、どんなに時間を‘造る’ことができたとしても
どんなに効率を上げることができたとしても、
‘効果’が自分のライフスタイルと合っていなければ意味がないようねぇ。
僕の最高記録は2006年度の「15」同時進行だったかなぁ。。
もっとも、都市計画からレストランや住宅デザインまでサイズ、種類もバラバラ。
当時、僕を知る人は外から見みるとやっぱり“マルチタスキングのマスター”のように思えたかも知れないなぁ。。
デザイナー(専門家)、マネージャー(管理業)、そして起業家を頭の中で同時に進行するのだから。。
「でも、どんな“効果”があったのだろうか?」
通常一つのことにかかる時間(経験)を短縮したから数多くの経験値を得ることができた。 仕事に関して考えれば、短期間に沢山のプロジェクトをこなすことでお金を沢山集める事ができたし、通常建築家が携わるこれまでに達成した仕事量(建築の数)を考えると、60歳ぐらいからと言われている経験値も養うことができたし。。
「集中したことのみ引きつける」、集中=集まってくるという法則は
上手く使えば結果、沢山のことを同時に進行できる奥義へと繋がり、
良い効果を経験することにもなる。。。
同時に悪い効果としても現れることがあるよ。
時間を短縮するということは、時間が全く無くなってしまうことにも繋がるんだぁ。
マルチタスクをマスターすると、「忙しい毎日」を理由に心を亡くしたことも多くあった。
早く終わらせたのは良いけれど、残った時間が退屈と感じることもあった。
マルチタスクを長期継続させると体に異常や故障も起きたんだぁ。
考えてみれば当たり前。
脳や体だってコンピューターと同じようにオーバーヒートしてしまうわけ。
心のあり方も大きく変化していった。
マルチタスクをマスターすることで、欲求がもっともっと大きくなり、
限界がない世界へ知らずと入り込んでいたんだぁ。。
「もっと、早く、もっと多くの事柄を。。」
当然、個人には差があり、こんな大げさな経験をすることは無いと思うよ。
(本人にとっては大げさでは無かったけれど.. 汗)
でもねぇ、過去を振り返ってみると一つ言えることがあるんだぁ。
それは「生き方の選択」。
僕も含めて沢山の人々は生まれた時から知らずして
More is Better(多ければ多いほど良い)というライフスタイルに憧れて教育されてきたのかもしれない。
資本主義の行き着くライフスタイル。
もっと大きな家、もっと多くのお金、もっと強い権力、もっと広い知名度、
もっと、もっと。。。。 More is Better
つまり、限りない欲求への挑戦だったって思うんだぁ。
どこまでいっても辿り着かない永遠に続く道。
到着して楽しむことが目的だった世界から、
到着するために走り続けることへ繋がってしまった世界。
だから、途中で疑問に思う人もいるだろうなぁ。
「あれ?、なぜ一生懸命頑張っていたんだっけ?」
「あれ?、いつからこんなに複雑な毎日になったのか?」
「外面では満足している振りをしているのに、内面はとっても不満足。。」
小さな幸せを忘れがちになってしまい、もっと多く、大きく、早く。。
マルチタスクは量が増えるけど、質が低下するいう事実が隠れていたんだよねぇ。
集中力の使い方次第で良くも悪くもなってしまう。。
世の中には沢山便利な道具がある。
電子メール、チャット、Twitter, 携帯電話からコンピューター。
一つ一つを見てみるととても便利な道具なのに、
複数を同時に使い始めると結局何も残らなくなってしまうかもねぇ。
これからの時代は情報ではなく、
情報の使い方、そして選び方というわけ。
【複数の事柄を同時にフォーカスする方法】
脳医学ではこんなデーターも確認されているんだって。
マルチタスクしている時の脳は沢山の部分がアクティブに働いていて
脳をフル活用しているように見える。。
また、シングルタスク(一つのことに集中する作業)の場合、脳の前頭部、中枢部、つまり創造力やバランス感覚に必要な場所が集中してアクティブになっているんだって。
これを実際の作業に例えてみると、平凡で単純な作業はマルチタスクは向いているけれど、心の触れ合いや創造力が必要な作業はシングルタスクが適しているということになる。
また、マルチタスクを長時間続けることは脳の健康状態にも影響を及ぼすそうで、
錯乱状態、注意不足、睡眠不足へと繋がる恐れがあると言われているんだよ。
(↑これは本当だったよ。)
まさに、
これから時代が経験しようとしている新たな“現代病”になるとも言われているぐらい。
みんなも注意しようねぇ。
マルチタスクは悪い事でもないと思う。
ただ使い方を理解して自分の意志で選択すること。
僕は基本的にマルチタスキングはいっさいしないように努力してるんだぁ。
量より質、つまりLess is Moreのライフスタイルを練習中だからねぇ。
でも、マルチタスクが絶対に必要な時もある。
最低限での質を保ちながら同時に他のことを成し遂げなくてはならない時などねぇ。。
つまり、「いそがしい時間」。 (心が枯れていない‘いそがしさ’に注意)
これは短期間であって緊急処置という前提で。。
1 Pre-planning(スケジュールの立て方)
同時に作業する時は全体のバランスがとても把握しにくい。
ボールをジャグリングしんがら一輪車に乗っている状態では、将来のことを考えることはまず不可能といってもよい。 複数のことを始める前に必ずプラニングをすること。
ルールはシンプルであれば、ある程よし。
スケジュールの立て方を参考にしてみよう。→関連記事を読む。
http://ameblo.jp/e-volution/entry-10223246733.html
*現在ではこの方法よりもっとシンプルな半ノート白紙に3-4つだけテーマを決め、
ポケットに入れるようにしているよ。)
2 Rhythm を付ける
ドラムを演奏している状態を創造してみよう。
ハイハットでリズムを取りながら、スネアドラムを叩く。
同時に足を使ってバスドラム叩きながら、
タムタム太鼓を叩く光景はとっても複雑にみえるよねぇ。
でも、この技。実は車の運転と全く同じことで最初はゆっくり一つ一つ練習してから、
リズム感を養うことで、体が勝手に独自に動いてしまう動作なんだよねぇ。
歩く事と似ていて、考えながらやっていたらつまずいてしまうけど、ある一定のテンポがある場合はどんな組み合わせでも同時にできるようになるんだよ。
これが、“リズムの力”。
僕はこのリズム感をマルチタスキングの作業へ導入しているよ。
1)のPre-Planningと関連しているのだけど、複数の作業を同時にする場合でもやっぱりリズム、つまり規則が必要っていうわけなんだぁ。
一つ一つの作業のテンポを事前に理解すれば、(例えば一つの作業に必要な休憩時間とか、毎週月曜日朝8時に会議に出席など)、予測された時間に集中することができるようになる。 つまり、この瞬間がジャグリングをするピエロが一つのボールを投げる瞬間に必要な集中力となるわけ。。
3 Iterationの法則を利用する
Iteration(イラぁRェイションと発音する)、つまり繰り返し・反復法。
大きなパズルを作成していると考えてみよう。
パズル一つ一つを見ているだけでは全体の大きなイメージを完成させることはできないよねぇ。 特に初めたばかりの時はどこにどのピースを置いて良いのかわからないけれど、他の部分をいったりきたりしているうちに全体像が見えてくる。。。。
75%ぐらいまで出来上がった時は一つのピースを決める時間に微量たるもの。
マルチタスキングも同じことが言えるんだよ。
沢山のことを同時に考えることは生化学的にとても困難なこと。
何もない状態とは判断するための情報が何もないということになる。
そんな時は小さなことから始めてみる。 そして次の作業へ移り、また小さな作業を進めてみる。。そうやって少しずつ別の作業に移るようにするんだぁ。
パズルを作成しているような感覚で、一つのピースで悩むのではなく、
全体像を見るために違ったピースを反復して繰り返し作業するようにするテクニック。
これが、ある時間は看護だったり、看護している間に急なメッセージが入り返信してみたり。待っている間に会計報告書をレビューしてみたり、座っている椅子をみて将来のプロジェクトへ参考してみたり。。。
様々な分野で各作業は独立していても、情報がまとまってくると各作業にかかる時間がどんどん短縮してくることが体験できるようになると思うよ。
でも大切なのは“常に複数の事柄をやっている意味”を理解していること。
さも無ければ、“完成しないパズル制作”にハマってしまよぉ。。。汗
集中とはやっぱり一つのことに意思を注ぐことであって、
複数のことを集中することは長期的ではないって思うんだぁ。
沢山の事柄を同時進行して理想的な効果を出せるようにもなるには、
広い視野をもって人生を理解して、一つ一つの作業に集中すること。
一つの事柄に集中することは、ケアレスミスを防ぐリスク回避でもあり、
確実に効果を出すことにも繋がる。
一つ一つやりながら方向性を調整できるフレキシブルな環境をつくれば、
結果、複数の事柄を短期間に上手く成し遂げることができるというわけだったんだよねぇ。
沢山のボールをジャグルするには一生懸命、我武者羅(がむしゃら)に頑張ることより、
スマートに活用することが大切なんだよねぇ。
See ya,
:D
このトピック。 僕も悩んだことがあったんだぁ。
Focusとは「集中することのみ上達する」
Focusとは「集中すると良し悪しとは関係なく、その事柄を引きつけてしまう」
自然の法則を理解して正しく使いこなせば、自分のライフスタイルにあった効果を出す事ができるようになるよねぇ。 →関連記事を読む
http://ameblo.jp/e-volution/entry-10583879258.html
沢山のことをこなすのは大変。。そもそもなぜマルチタスクしなくてはいけないのかなぁ?
複数にフォーカスさせる方法。
簡単じゃないけど、不可能じゃないよねぇ。
方法を紹介する前になぜ複数にフォーカスしたいのかを考えてみよう。
【マルチタスキングの謎】
いつの時代も複数の事柄を同時に成し遂げることは特別な能力であって
“理想”だとも言われているよねぇ。
シンプルに例えると、一度に2つ以上のことを同時にこなすこと。。。
つまり、“Multitasking” (マルチ・タスク/多重タスキング)っていうよねぇ。
10人と同時に会話ができたという聖徳太子も有名な話だし、
サーカスでは5つのボールをジャグリングしたり、
仕事の達人とは、“マルチタスキング”をマスターした者と報道されていたりねぇ。
このMultitaskingは世界でもとても興味深いトピックとして問われているんだよ。
コンピューターが導入されて以来、沢山の仕事を同時にこなすシステム、
つまり、“多重タスクシステム”が求められてきたよねぇ。
90年後半、アメリカで有名なドキュメント番組内でこんなトピックを語っていたなぁ。。
“これからの時代は一つの事に集中する専門家”からMulti-tasker(同時多重作業家)へのニーズが求められるでしょう。。” ~CBS 60 Minutes
多重機能を含んだ携帯デザインや運転しながら同時に天候や道路のコンディションを読み込み事故を避けるシステム開発、 エアコンだって冷たい空気を提供しながら除湿効果やメンテナンスを同時にこなす。。。
多重機能/マルチタスクはとっても便利だし、‘スマート’に感じるわけだぁ。
食事中に携帯でチャットしながら友達とソーシャライズしている風景は今では常識。
社会がマルチタスクを奨励する限り、僕たちのライフスタイルにも深く要求され必要とされているように思えるよねぇ。
このマルチタスク、つまり複数の事を同時に進行することは「時間の短縮」であり、
限られた時間内にもっと多くのことを成し遂げたり、経験できるようになるわけだぁ。。
建築家は特にこのマルチタスクを得意とする分野のように思われているんだよ。
デザインとは“問題を解決すること”であって‘一つの解答’としてまとめるためにさまざまな機能や要望を理解する必要があるからねぇ。
動線、光、風、水回りから構造デザイン、材質との絡み方、色・質感、ディテール、揺れ、音、視線、高さ、広さ、それに加えて、使い手の心理や予算、利用可能度、設置の順番や価値計算。。。。行政、消防、建築基準、植栽、サイン、セキュリティー。。。
インテリアデザインから街・環境へ与える影響。。。。。全ての事柄を考えまとめる必要があるんだぁ。。。。 しかも限られた時間内に。。(汗)
光一つを例にとってみても、とても深い研究データがあって、
マスターするのに一生かかるかもしれないぐらい。。
それだけじゃないんだぁ。。
沢山のこと柄をただこなすだけじゃなくて、
結局最後は「美しくなくっちゃねぇ。。」
好きじゃないと絶対にできないよねぇ。 こんな手間がかかること。。
“集中することのみ上達する”
この自然のルールが働き続ける限り、
どんな複雑なことや困難なことも集中して継続すれば
必ず“上達”してくるんだよねぇ。
一つのプロジェクトだけでも複雑でとても困難なのに、
“上達”するにつれ、もっと多くのプロジェクトを同時に進行したくなる。。。
1つできれば2つ、2つできたら3つ、4つ。。。
上達すればするほど、つまり成功すればするほど、
沢山の事柄を同時に成し遂げていかなければならないような。。。。
。。。気がするんだよねぇ。
【効率の追求】
1日24時間という自然の法則を変える事はできない。
それなら。。。
限られた時間内で効率良くこなすためには。。。
つまり、Efficiency(効率)の追求というわけ。
「もっと早く、効率良くこなせないかなぁ。。。」
とっても自然な考えだよねぇ。
家事、育児、キャリアアップ、友達とのソーシャライズ、両親看護や趣味向上など、
限られた時間内に沢山の事柄をこなさなくてはならない時代。
子供の視点から見ても、学校、塾、ピアノレッスン、オンラインゲームで技術を磨きながら、テレビ番組、ソーシャライズ、そして親子の会話。。
公園であまり子供を見かけなくなったのはそのためかなぁ。。
とっても忙しい時代だからこそ、
沢山のことを短期間にこなしたくなるものなのだよねぇ。
僕もこの路線にそって、極限まで走ってみた事があるんだぁ。
効率を向上させるために必要な解答。。 これもやっぱり集中力。。
沢山の事を一度に考えながら沢山の事を同時に進行する。。
この秘技をマスターすると、俗にいわれる‘天才的仕事術’みたいな結果を出す事ができるんだよ。
3つのプロジェクトを同時進行することから4つ、5つ。。
これだけでも大成功だった頃、
「どうやったらもっと効率良くできるかなぁ?。。」と考えるようになったんだぁ。
結果、効率を最大限に上げるためには‘無駄を取り除くこと’が答えとなる。
つまり、エンジンをフル回転した状態を継続させる方法へと行き着くわけ。
これがBatching(バッチング)というテクニック。
→関連記事を読む
http://ameblo.jp/e-volution/entry-10518118235.html
バッチングは作業を効率良く出すためのテクニック。
でも、バッチングを深く理解してみると結局、
一つのことに集中することが鍵となるんだぁ。
考え方は様々だと思うけど、
“複数にフォーカスできるようになるためには
一つ一つの事柄に集中できるようになることが鍵だと思うんだぁ。”
「どういうこと?」
集中すれば効率が上がる。
効率が上がれば、時間を短縮することができる。
時間を短縮することができれば、
結果だけみると、沢山のことを成し遂げているように見えるというわけ。
サーカスなどで見物できるジャグリングを例にとってみると、
実際は多くのボールを投げているようにみえるけれど、
本人からしてみると、ボールを一つ一つ投げているだけ。
行動範囲から見れば、舞台でジャグリングをしているだけ。
確かにジャグリングしながら一輪車で綱渡りをするパフォーマーもいるよねぇ。
これは特殊技能であって、僕たちのライフスタイルに必要かなぁ?
複数の事柄を短時間に達成することが目的だとしたら、
わざわざ、一度に複数の事をする必要はないのかもねぇ。
だったら、短時間に一つのことを終わらせ結果数をこなしたほうが
スマートと考えることもできるよねぇ。
最近のリサーチによると、
マルチタスクは集中力はあるもの継続力にかけており
観察力や追求力も鈍く、問題解決などの思考追求型には向いていない。。
~UCLA Psychologists Report 2006
マルチタスキングを得意とすると言われている人々は
結果、殆ど全てを達成していない。。。
~MIT リサーチ 2009
つまり、歯を磨きながら電話で話したり、
仕事をしながら、チャットや電話返信を常にしていたり、
本を読みながらラジオ、テレビを見る事は当然タブーというわけ。。
“Ask and shall receive”
これも自然の法則の一つだよねぇ。。
究極の時間の造り方だってあったよ。
1日24時間と決めつけていただけで、
実は一日36時間30分まで時間を延長することが出来るんだよ。
「太陽の動きが時間を決めているなら、太陽と一緒に動けばいいんじゃない?。。」
朝から夕方まで効率良く作業を続け、夜になる前に地球の反対側へ仕事を移動させれば。。
僕が住んでいるカリフォルニアをベースに例えると地球の反対側はインド。
つまり12時間30分の時差がある。 これを利用させれば自分のライフスタイルを保持させながら、寝ている時間に地球の裏側で作業を進めることができるわけ。
インターネットがまだあまり普及していない時代だったから確かにチャレンジは沢山あったけど、当時一般では画期的なアイデアだったんだぁ。
上級になるとコンビネーションを使うようになる。
ロス→スイスまたは日本→インド→ロス
と言った具合に作業が進めば‘眠らないシステム・24/7’の誕生というわけ。
常識の殻を破る’時間を造り出し利用する方法’
これが会社を造ってから24/7システムの導入のきっかけ。
一日24時間から一日42時間まで効率が上がる。。
一日8時間働いたとしても通常の5倍以上のスピードで
作業をこなす事ができる「秘技」となるわけ。。。
(かなり極限の話だよねぇ。。)
【効果へのシフト】
でもねぇ、どんなに時間を‘造る’ことができたとしても
どんなに効率を上げることができたとしても、
‘効果’が自分のライフスタイルと合っていなければ意味がないようねぇ。
僕の最高記録は2006年度の「15」同時進行だったかなぁ。。
もっとも、都市計画からレストランや住宅デザインまでサイズ、種類もバラバラ。
当時、僕を知る人は外から見みるとやっぱり“マルチタスキングのマスター”のように思えたかも知れないなぁ。。
デザイナー(専門家)、マネージャー(管理業)、そして起業家を頭の中で同時に進行するのだから。。
「でも、どんな“効果”があったのだろうか?」
通常一つのことにかかる時間(経験)を短縮したから数多くの経験値を得ることができた。 仕事に関して考えれば、短期間に沢山のプロジェクトをこなすことでお金を沢山集める事ができたし、通常建築家が携わるこれまでに達成した仕事量(建築の数)を考えると、60歳ぐらいからと言われている経験値も養うことができたし。。
「集中したことのみ引きつける」、集中=集まってくるという法則は
上手く使えば結果、沢山のことを同時に進行できる奥義へと繋がり、
良い効果を経験することにもなる。。。
同時に悪い効果としても現れることがあるよ。
時間を短縮するということは、時間が全く無くなってしまうことにも繋がるんだぁ。
マルチタスクをマスターすると、「忙しい毎日」を理由に心を亡くしたことも多くあった。
早く終わらせたのは良いけれど、残った時間が退屈と感じることもあった。
マルチタスクを長期継続させると体に異常や故障も起きたんだぁ。
考えてみれば当たり前。
脳や体だってコンピューターと同じようにオーバーヒートしてしまうわけ。
心のあり方も大きく変化していった。
マルチタスクをマスターすることで、欲求がもっともっと大きくなり、
限界がない世界へ知らずと入り込んでいたんだぁ。。
「もっと、早く、もっと多くの事柄を。。」
当然、個人には差があり、こんな大げさな経験をすることは無いと思うよ。
(本人にとっては大げさでは無かったけれど.. 汗)
でもねぇ、過去を振り返ってみると一つ言えることがあるんだぁ。
それは「生き方の選択」。
僕も含めて沢山の人々は生まれた時から知らずして
More is Better(多ければ多いほど良い)というライフスタイルに憧れて教育されてきたのかもしれない。
資本主義の行き着くライフスタイル。
もっと大きな家、もっと多くのお金、もっと強い権力、もっと広い知名度、
もっと、もっと。。。。 More is Better
つまり、限りない欲求への挑戦だったって思うんだぁ。
どこまでいっても辿り着かない永遠に続く道。
到着して楽しむことが目的だった世界から、
到着するために走り続けることへ繋がってしまった世界。
だから、途中で疑問に思う人もいるだろうなぁ。
「あれ?、なぜ一生懸命頑張っていたんだっけ?」
「あれ?、いつからこんなに複雑な毎日になったのか?」
「外面では満足している振りをしているのに、内面はとっても不満足。。」
小さな幸せを忘れがちになってしまい、もっと多く、大きく、早く。。
マルチタスクは量が増えるけど、質が低下するいう事実が隠れていたんだよねぇ。
集中力の使い方次第で良くも悪くもなってしまう。。
世の中には沢山便利な道具がある。
電子メール、チャット、Twitter, 携帯電話からコンピューター。
一つ一つを見てみるととても便利な道具なのに、
複数を同時に使い始めると結局何も残らなくなってしまうかもねぇ。
これからの時代は情報ではなく、
情報の使い方、そして選び方というわけ。
【複数の事柄を同時にフォーカスする方法】
脳医学ではこんなデーターも確認されているんだって。
マルチタスクしている時の脳は沢山の部分がアクティブに働いていて
脳をフル活用しているように見える。。
また、シングルタスク(一つのことに集中する作業)の場合、脳の前頭部、中枢部、つまり創造力やバランス感覚に必要な場所が集中してアクティブになっているんだって。
これを実際の作業に例えてみると、平凡で単純な作業はマルチタスクは向いているけれど、心の触れ合いや創造力が必要な作業はシングルタスクが適しているということになる。
また、マルチタスクを長時間続けることは脳の健康状態にも影響を及ぼすそうで、
錯乱状態、注意不足、睡眠不足へと繋がる恐れがあると言われているんだよ。
(↑これは本当だったよ。)
まさに、
これから時代が経験しようとしている新たな“現代病”になるとも言われているぐらい。
みんなも注意しようねぇ。
マルチタスクは悪い事でもないと思う。
ただ使い方を理解して自分の意志で選択すること。
僕は基本的にマルチタスキングはいっさいしないように努力してるんだぁ。
量より質、つまりLess is Moreのライフスタイルを練習中だからねぇ。
でも、マルチタスクが絶対に必要な時もある。
最低限での質を保ちながら同時に他のことを成し遂げなくてはならない時などねぇ。。
つまり、「いそがしい時間」。 (心が枯れていない‘いそがしさ’に注意)
これは短期間であって緊急処置という前提で。。
1 Pre-planning(スケジュールの立て方)
同時に作業する時は全体のバランスがとても把握しにくい。
ボールをジャグリングしんがら一輪車に乗っている状態では、将来のことを考えることはまず不可能といってもよい。 複数のことを始める前に必ずプラニングをすること。
ルールはシンプルであれば、ある程よし。
スケジュールの立て方を参考にしてみよう。→関連記事を読む。
http://ameblo.jp/e-volution/entry-10223246733.html
*現在ではこの方法よりもっとシンプルな半ノート白紙に3-4つだけテーマを決め、
ポケットに入れるようにしているよ。)
2 Rhythm を付ける
ドラムを演奏している状態を創造してみよう。
ハイハットでリズムを取りながら、スネアドラムを叩く。
同時に足を使ってバスドラム叩きながら、
タムタム太鼓を叩く光景はとっても複雑にみえるよねぇ。
でも、この技。実は車の運転と全く同じことで最初はゆっくり一つ一つ練習してから、
リズム感を養うことで、体が勝手に独自に動いてしまう動作なんだよねぇ。
歩く事と似ていて、考えながらやっていたらつまずいてしまうけど、ある一定のテンポがある場合はどんな組み合わせでも同時にできるようになるんだよ。
これが、“リズムの力”。
僕はこのリズム感をマルチタスキングの作業へ導入しているよ。
1)のPre-Planningと関連しているのだけど、複数の作業を同時にする場合でもやっぱりリズム、つまり規則が必要っていうわけなんだぁ。
一つ一つの作業のテンポを事前に理解すれば、(例えば一つの作業に必要な休憩時間とか、毎週月曜日朝8時に会議に出席など)、予測された時間に集中することができるようになる。 つまり、この瞬間がジャグリングをするピエロが一つのボールを投げる瞬間に必要な集中力となるわけ。。
3 Iterationの法則を利用する
Iteration(イラぁRェイションと発音する)、つまり繰り返し・反復法。
大きなパズルを作成していると考えてみよう。
パズル一つ一つを見ているだけでは全体の大きなイメージを完成させることはできないよねぇ。 特に初めたばかりの時はどこにどのピースを置いて良いのかわからないけれど、他の部分をいったりきたりしているうちに全体像が見えてくる。。。。
75%ぐらいまで出来上がった時は一つのピースを決める時間に微量たるもの。
マルチタスキングも同じことが言えるんだよ。
沢山のことを同時に考えることは生化学的にとても困難なこと。
何もない状態とは判断するための情報が何もないということになる。
そんな時は小さなことから始めてみる。 そして次の作業へ移り、また小さな作業を進めてみる。。そうやって少しずつ別の作業に移るようにするんだぁ。
パズルを作成しているような感覚で、一つのピースで悩むのではなく、
全体像を見るために違ったピースを反復して繰り返し作業するようにするテクニック。
これが、ある時間は看護だったり、看護している間に急なメッセージが入り返信してみたり。待っている間に会計報告書をレビューしてみたり、座っている椅子をみて将来のプロジェクトへ参考してみたり。。。
様々な分野で各作業は独立していても、情報がまとまってくると各作業にかかる時間がどんどん短縮してくることが体験できるようになると思うよ。
でも大切なのは“常に複数の事柄をやっている意味”を理解していること。
さも無ければ、“完成しないパズル制作”にハマってしまよぉ。。。汗
集中とはやっぱり一つのことに意思を注ぐことであって、
複数のことを集中することは長期的ではないって思うんだぁ。
沢山の事柄を同時進行して理想的な効果を出せるようにもなるには、
広い視野をもって人生を理解して、一つ一つの作業に集中すること。
一つの事柄に集中することは、ケアレスミスを防ぐリスク回避でもあり、
確実に効果を出すことにも繋がる。
一つ一つやりながら方向性を調整できるフレキシブルな環境をつくれば、
結果、複数の事柄を短期間に上手く成し遂げることができるというわけだったんだよねぇ。
沢山のボールをジャグルするには一生懸命、我武者羅(がむしゃら)に頑張ることより、
スマートに活用することが大切なんだよねぇ。
See ya,
:D