【Memories of Hangzhou】 | カリフォルニアの建築家日記

【Memories of Hangzhou】


【Memories of Hangzhou】


初めて会った時はムスってしてた。

じっくり話しをしてみると
ニコって笑ってた。



建築ってオーケストラの演奏に似ているんだぁ。


オーケストラの指揮者って
バイオリンが世界一上手く弾ける訳でもなく、
ピアノを天才のように弾ける訳でもない。

でも一つ一つの楽器を良く知っていて、
各楽器を上手く表現できる音楽家を知っている。

一つの楽器が上手く弾けても、
みんなと波長が合わなければ
一つの音楽として演奏することはできないからねぇ。


練習後、みんなが去った楽屋でも
常にどうすればもっと上手く表現できるかって考えているし、
一人一人の音楽家を最大限に生かすように
常にタイミングを探し、試行錯誤している。


頭の中で創造した世界を
世の中に届けることは本当に難しい。

一人ではできることではないし
だからこそ、みんなで話し合いながら造り上げるものだと思う。

この世の中で一つしか無い街


一人一人表情が違うように
建築だって一つ一つ個性があるんだぁ。



創造って言ったて、
最初は全てがはっきりわかっているわけじゃないんだぁ。


カメラのピントを合わせるように
最初はボヤってしているけれど、
いろいろな問題や情熱を明白にしてゆくことで
思っていなかったような世界まで見えてくる。


だから問題は必要だし、
難しいことが条件なんだよねぇ。



ゆっくり、あせらず、じっくりと。



みんなを信じて進めば
必ず答えが見えてくる。

ピントが合う瞬間は
必ず絶対絶命のような
辛い出来事を経験する。

でも、ピントがあった時、


“みんなの心が一つになるんだぁ”


みんなの心が一つになれば、
指揮者がいなくなっても音楽が自然と流れ始める。



普通のビジネスではあり得ないことだけど、
これが僕たちのデザインプロセスなんだぁ。



真剣に考えるから言い争うこともあるだろう。

情熱を抱いているからやりすぎることもあるだろう。

創造したアイデアが世界へ生まれるためには
沢山の痛みを感じるだろう。


辛く、痛く、悲しいことを経験するだろう。

そんな経験があるからこそ、
新しい生命が誕生するのだろうなぁ。



デザイン作業を終える時、
言葉では表現できない達成感がある。

同時に、なんだか終わらせたくないような
切ない気持ちも込上げてくる。



「もう少しここで見つめていたいなぁ。。」


「この街でどんな命が育つのかなぁ?」


「この街でどん経験が生まれるのかなぁ?」




そんな心とは裏腹に
ドライバーは腕時計を見ている。

フライト時間に遅れちゃうなぁ。

「そっか。。だから世の中にはプライベートジェット機があるんだなぁ。」




大好きな建築を好きな時に好きな場所で




ライフスタイル・デザイン進行中


次はどんな街に住もうかなぁ。






限定期間公開
http://ameblo.jp/e-volution/entry-10546161936.html





See ya,


:D