【文化が詰まった種】- 上海 | カリフォルニアの建築家日記

【文化が詰まった種】- 上海


【上海】


アジアの巨匠ー上海


この街はいつ来ても変わらぬエネルギーを感じる

93年以来上海を中心に中国の土を踏み観察している
この国の生命力とその変化の速度には
自分でも着いていけないほどのパワーがある。


中国は常に成長している


何度となく文化を創りそして一瞬にして取り壊す
様々な言葉を受け入れては次の瞬間封鎖する

他国の文化を受け入れ、独自の文化を繁栄させる

時代と共に自身の存在をも変化させる。


常に変化することを拒まぬ国


それらそのものが彼らの文化であると思う。


カリフォルニアの建築家日記-shanghai



人生の半分を西洋で育った自分にとって
アジアに戻ると自然と自分のルーツみたいなものを感じる


東洋でルーツを感じながら新しいものを造っていくということは
自分が今まで経験した西洋・東洋、両者の長所というものを
自然に感じ紹介することができるような気がする

東洋だけではなく、西洋だけでもだめ。
やはりハイブリッドのような考え方が必要になってくると思う。


両者の視野を理解して初めて考え方にもチョイスが生まれる
結果、自分がおかれた状況において
自分たちにあった決断を出せるような気がする。


外から来る自分たちからすると
建築を含み沢山の事柄を
彼らに教えるような感覚になりがちだが
それは大きな間違いであり

教え合い学び合う態度を常にもつことで
彼らにあった真の答えを提案できるのではないかな。


そんな素晴らしい関係を受け入れることができる国
それが中国なのかもしれない。


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外の物をそのまま植える建築もある

歴史を保つため残す建築もある

どんなにお金をかけても
どんな理論を並べても
自然・文化と共存できない建築は滅びてしまう。

独自の文化を尊重し現代の環境に対応する
「成長する建築」

そんな建築をここで造りたい。




新しいものを紹介するだけではなく

昔の物を残すだけでもなく

ハイブリッドな長所を持った生き生き育つ種。





そんな種を沢山植えてみよう。


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2020年上海


これから植える種がどのように成長するのかなぁ。








See ya,

D

Shanghai, China
Sept. 2009