アメリカへの希望 | カリフォルニアの建築家日記

アメリカへの希望

【アメリカへの希望】 

もの心ついた時からアメリカという国に憧れていた。
子供の頃の自分は社会や政治状況など知識があるわけでもなく、
テレビや映画などを観ては、背が高くいつも笑っている自由気ままのアメリカ人が
かっこよく感じていた。 高校時代では音楽に夢中になり英語の歌詞を真似しては
英語が話せるような真似事をしていた。 日本では聞いた事のない画期的なテンポ・メロディーで
楽しそうに歌う彼らが羨ましく思えた。

今となって考えるとアメリカでなくても良かったのかもしれない。
ただ、無知な自分は外国人がアメリカ人であって、
ハリウッド映画やアメリカン・ミュージックなどの影響で
自由気ままなアメリカという国に憧れを感じていた。

実際にアメリカで生活してみると
「自由」という意味を沢山経験した。

学校で何を勉強するのも自由、
どんな自己表現をするのも自由、
だから独自のアイデアをつき通すのも自由。 

自由とは一人一人に独自の選択を与え、
自分の意思で人生を進めることが出来るチャンスを与えてくれた。

アメリカン・ドリームという言葉があるように、
アメリカは経済だけでなく、
生き方の自由を世界に広げた国だったと思う。


そんなアメリカも転換期を向かえる。 


いつごろと言うのは難しいが、
気がつくと世界を武力で征し、
自分が王様になったような態度をとるように
なっていたのかもしれない。

「何をするにも自由」と考え、
時には人としての理性を失い武力を振舞ったり、
言葉の暴力で人を傷つけた。

時にはモラルを失い麻薬中毒で人生を失ったり、
時には物欲が進み、
自然という全ての基本までを壊そうとしてるアメリカがあった。

自由を広げるアメリカが自分勝手で無責任なアメリカに変わろうとしていた。

王様気取りのアメリカは独自を判断する冷静さや、
世界と生きるための知恵を失いつつあった。

アメリカよ、あなたはそんな情けない国だったのか?
アメリカよ、過去に築いた英雄や誇りはどこにいったのか?



2009年、アメリカは一人の大統領を選ぶ。 


彼は黒人としてではなく一人のアメリカ人として
世界を基準として考えるアメリカを立て直す使命があると言った。


世界を基準として考えるアメリカとはアメリカ合衆国と言った国の境界を示すのではなく、
世界の一員として自由を広げる「地球人」として考えるということだと思う。


地球人として達成した月着陸や、奴隷解放、男女平等権、同性愛者権利、
自由だからこそ理性を保ち当時では不可能と言われることを可能にした。


そんなアメリカをもう一度立て直したい


自由をあやつる達人になるためには理性を磨く必要があると思う。
理性を養うためには人としてのプライド(誇り)を育てる必要がある。
誇りを育てることができれば、自分を見つめ直すことができる。

みんなで集まって作る楽しさ、そして人々と分かち合えるすばらしさ。

人は人の役に立つために生まれてきた。 

そんな思いが詰まったソールを育てよう。


MADE-IN-AMERICA
コンセプトの提案


ヘンリーフォードやエジソン、ハワード・ヒューズからスティーブ・ジョブス。
アメリカ製ということを強調するのではない。

彼らのようなソールも持つ人々を育てるという運動を提案する。

子供心を持ち続け、不可能を可能にかえる人々。

MADE-IN-AMERICA は彼らが過去経験した
真の自由が作り出す情熱を「誇り」と変える意味がある


もう一度、世界の人々が誇りに思えるような
ライフスタイルを取り返し世界へ届けてほしい。


MADE-IN-AMERICA

僕達が与えられた使命を果たすことで
将来の子供達が誇りに思ってほしい。


もう一度そんなアメリカを立て直してほしい。


カリフォルニアの建築家日記

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D.