ビバリヒルズの家 | カリフォルニアの建築家日記

ビバリヒルズの家


クライアントとして出会い、
今では良き友人のMr.R氏を訪問

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彼の家をデザインしたのは7年ぐらい前だったかな

お子さんが生まれて以来訪問してないので
3-4年が経つ。

時間が経つのは早いものだ。


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当時結婚式に間に合わせるために
大変はスケジュールをクリアーしながら
将来の夢を語っていたMr.R氏。


外と中がつながる空間は当然なことで、
セキュリティー・プライバシーも大切な要素。

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ちょっとした工夫で開放感を味わえる。

あぁ。このフロア・マットはかわいいなぁ。
カリフォルニアのロゴでもあるクマのモチーフ。
奥さんのアイデアだろうなぁ。


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内装はいたってシンプル。
でもいろいろな仕掛けをつくたっけ。

実験的な天窓や、家をロフトのように使う
マルチ空間。

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障子のように開放する窓越しには 
ロスの風景が一望できるのです。


お子さんがいるから
お気に入りのプールにはさくをかけていました。

これも実はデザイン当時にMr.Rと予想した「準備策」


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キッチンは家の大事な空間

食べ物、飲み物がある場所は人が集まる

だからキッチンは家の真ん中に位置し、
家具のように置かれている。

キッチンも隅々までデザインした。
奥さんの身長から始めて、
調理の過程や、パーティー時の対応など。。

女性の方は爪を傷めちゃいけないしねぇ

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冷蔵庫も流し台もすべて
家具の中に『埋め込んだ』から
大変だったなぁ。

デザイン当初は反対だったMr.Rさんも
今ではお気に入りの空間だと言ってくれた。

ワインクーラーもビルトイン(埋め込み)。

ワイン・テースターである
従兄弟のYujeenがワインクーラーの重要性を
Mr.Rに伝えた結果でのこと。


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暖炉の上の天窓は当時にしてみれば
技術的にも難しかったなぁ。

お昼になると光のシャワーが
暖炉上のアートを照らすようになっていて、
家族が大切にする文化・アート(ユダヤ人)を象徴するように工夫した。

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マスターバスルームはこんな感じで。。

お子さん(ジェニファー)の椅子がとても印象的だったなぁ。


帰り際、Mr.R家族が
「私たち本当にこの家大好きだわ」
って言ってくれた。


デザイン作業ってとても時間がかかって、
とても地味な仕事で、苦労があまり表には見えないもの。
完璧な図面なんてこの世には存在せず、
いつも試行錯誤しながら学んでいる。

そんな中、
彼女の暖かい言葉はとても意味があるものだった

だから、どんなに苦労しても、どんなに辛くても、
またやりたいと思う。


英語で「建築をする」は

「I practice architecture」と言う

『建築を練習する』

建築をやるのではなく、練習する。

建築家は先生ではなく、
建築を練習している専門家ということだと思う。

完璧にできないから、
次があるんだなぁ。






追伸

「この家で一番気に入ってるものはなに?」って聞いてみた。

Mr.Rの奥さん曰く、 「いろいろ、好きな場所とか、仕掛けがあるけど、
私はやっぱり、ドアの取って』 ねぇ。」


D.「。。。。。。」

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使用中はLEDのライトが光る仕組み
だが。。


こんな小さなところが良かったの。。?


まだまだ、学ぶことたくさんだなぁ。


D.