建築家と営業 | カリフォルニアの建築家日記

建築家と営業

ヒデさんの記事を読んでのコメントです。
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営業とはいろいろな受け取り方があると思いますが、自分の考えをはっきり持つことで他人と話し合うことは

大切だと思います。 ただ、建築は「物売り」とは違いますのでセールスマンとは異なる目的があるかもしれ

ませんねぇ。

私もそうでしたが、当初はいろいろなことに興味があり、自分の考えをぶつけていました。 デザイン料では

なく、自分が興味があるものを探してはデザインをしていました。 

今考えると自分の考えをきっちり持つことが大事だと思います。 お金は確かに必要ですが、お金目当てにや

った仕事は現在何一つプラスになっていません。 コンセプトを明白にもって自分のベストをささげる。 ほ

とんどは現実にならないプロジェクトばかりでした。 

現実に実現しなくてもアイデアが情熱として残り、クライアントへつながっていきます。

興味があるのは、プロジェクトをデザインしているときはいつもと同じように問題だらけということです。

プロジェクトを重ねるたびに問題がさらに大きなチャレンジとなっていきます。

大きなチャレンジをクリアーするたびに建築家として強くなっていくような気がします。


まだまだ私も未熟ですのでまだ将来のことはわかりませんが、いつの日も完璧なクライアント、予算、スケジュールなどないと思っています。

もう7年ほど前だと思いますが、安藤さんと一度お話をする機会がありました。 その時彼がいっていた言葉です

「問題があればあるほどすばらしい発想が生まれる」

現在私も同じようなスピリットですべてのプロジェクトに携わることにしています。


Good luck!

D.