BALI 「おめでとう」 その10
2008-11-28 08:17:05
「オー マイ ガーッドゥ」
4年半ぶりの再会だった。 キャロラインがロビーオフィスから現れる。
「取りあえずチェックインをすませてビラをチェックして」
行動の早さは相変わらずだ。
「22のビラがあるのだけど、日本人も多く訪れるから部屋番号、たとえば4とか9なんかをスキップしたのよ。 ダイスは204とはいかないけど、次に好きな5にしたわ。」
自分では好きな番号を話したことなんかさっぱり覚えていない。
ロビーをとおり、緩やかな直線道。 火山石の煉瓦とその間に薄緑色の砂利を引き詰めた島ならではの歩道をゆっくり歩く。
現地でよく見られる硬木(ティークみないなテキスチャーを持つ)の玄関扉はカスタムで木彫りされている。 ドアを開ける。
「ナーイス!」
バリの気候を最大限に利用したオープンフィーリングのフロアプランは プライベート・プールを中心にL型に囲むようにデザインされている。
「これなら世界中から訪れるすべての訪問者が時を忘れるような経験ができるねぇ。」
ほっとした表情で彼女は微笑んだ。
「よかった。お客さんに紹介するより緊張したわよ。笑」
「本当におめでとう!」
本当にすばらい。
キャロライン、「おめでとう」の意味はビジネスの成功もそうだけど、あなたが突き進めた決心のことだったんだよ。