COFFEE AND CIGARETTESと私
先日ジャームッシュの「GIMME DANGER」を見たので今日はジャームッシュのこちらの作品をDVDで見ました。
はい。ジムジャームッシュの「COFFEE AND CIGARETTES」です。
2003年の作品。全部で11のエピソードからなるオムニバス映画です。
どのエピソードも2人の登場人物がコーヒーを飲んでタバコを吸って他愛もない会話をしているだけの映画なんですが私は大好きでなんです。
ケイト・ブランシェットの素晴らしい一人二役の演技、ホワイト・ストライプスの2人がテスラコイルを見るというシチュエーションの面白さ、ビル・ライス、テイラー・ミードというNYアンダーグラウンドシーンの重鎮の味わい深い演技など見所はそれぞれにあります。またそれぞれのエピソードに共通して出てくる小道具や会話なども楽しいんです。
どのエピソードも良いのですがイギーポップとトムウェイツのエピソード「カリフォルニアのどこかで」が面白い。ハワイアンが流れるカリフォルニアの田舎のカフェでイギーポップとトムウェイツがコーヒーを飲み、会話をするというあり得るんだかあり得ないんだかよくわからないシチュエーションなんですが、間というか雰囲気が良いのですよ。まさにこの2人にしか出せない味です。
イギーポップ、トムウェイツはそれぞれジャームッシュと親交があり、過去の作品にも出演したりしているのでそれぞれのキャラクターを熟知したジャームッシュならではの脚本、演出なんでしょう。
エピソードの最後にイギーポップが「I gotta go」(もう行かなきゃ)と言って立ち去るのですが、この台詞がエンディングで流れるイギーポップの「Louie, Louie」の歌詞とリンクしているんです。洒落てますね〜。
イギーポップの「AMERICAN CAESAR」から「Louie, Louie」です。