淫力魔人とわたくし | 筒井洋一“つっつ”ブログ ~TenorSaxとわたくし~

淫力魔人とわたくし

先日ストゥージズの映画「GIMME DANGER」を見て以来毎日ストゥージズを聴いております。本日聴いたのはこちら。

 

はい。イギー&ストゥージズ名義の「RAW POWER」です。邦題は「淫力魔人」。邦題の方がかっこよいですね。

縦横無尽のプレイがかっこいいギターのジェイムス・ウィリアムソンはストゥージズ脱退後はエンジニアになり、なんとSONYの副社長まで務めたそうです。

 

このアルバムの1曲目「SEARCH & DESTROY」です。

 

https://youtu.be/EDNzQ3CXspU

 

SEARCH & DESTROYとはベトナム戦争時にアメリカがおこなった作戦。訳すると「索敵殲滅」となるのでしょうか。ヘリコプターで敵を探し、見つけたら殺すというものだそうで、これが基でベトナム農村部の虐殺やナパーム弾の使用につながった悪名高き作戦です。

 

歌詞の内容はベトナム戦争真っただ中に生きるアメリカの若者として、つまりSEARCH & DESTROY作戦に実際に従事する可能性がある立場からその時代の閉塞感を表現している、と読み解くこともできるでしょう。

 

町山智浩さん訳の歌詞がこちらです。

 

http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20130808

 

高校生だった私は時代背景とか歌詞の内容まではわからず、聞いた瞬間身体中の細胞が沸騰するような感覚を覚えました。「おお!かっけえ!」と言いながら朝から晩まで聴いたものです。感動は理屈を超えて光速で心に届くということなのでしょう。今聴いたらどう感じるかなあ、と思ったのですが、やっぱりかっこいいですね。