オーストラリア・発達障害児を育てる【サポートワーカーのチカラ✨】

オーストラリア・発達障害児を育てる【サポートワーカーのチカラ✨】

【発達障害は何かを諦める理由にはならない】をモットーにユニークな息子とマイペースな娘を育てています。

子育て記事の他、週末はゆるく美容やコスメネタ、たまにオーストラリア情報などを書いています。TAFEで資格取得後、介護士から障害サポートへ転職。


​相手は
一人の大人



昨日職場で少しモヤっとする出来事があった。




ある「自称・仕事ができる風」のスタッフから

何度も細かくチャチャを入れられた。





ターゲットになったのはクライアントのC。




Cは外で過ごすのが大好きなのだが

昨日はあいにくの雨だった。






するとそのスタッフは




「外は寒いでしょう?

ブランケットは?」



「雨が降っているのに

なぜ外で過ごすの?」



「濡れてしまうわ」




と、とにかく先回りして大騒ぎする。






さらにCがトイレに長くいると


今度は私に向かって




「なぜ移動させないの?」


「便秘なの?」


「便座に座りっぱなしは

良くないんじゃない?」




と質問の嵐。






私だからと言いやすいのか、

これでもかと口を出してくる。













 反対に私から聞きたい



そのスタッフの過保護な様子を見ながら

私は心の中でずっと反論していた。





外にいるのを本人が好んでいるのに

なぜ外にいたらダメなのか?




雨でも本人が外にいたいなら

それで良いではないか。




濡れたら問題だろうか?

着替えなら用意してある。




トイレから無理やり

移動させなければいけないのか?



気が済んだら自分でちゃんと出てくる。







だって相手は子どもではなく、

意思を持った一人の大人だ。






こちらがあれこれと先回りして世話を焼き、

行動を制限する必要なんてまったくない。








 「ケア」という名目のコントロール



結局のところ、そのスタッフは

クライアントのためを思っているようでいて

実は「クライアントを自分のペースで操作して

自分が安心したいだけ」なのだろう。






「雨に濡れたら風邪をひくかもしれない」




「トイレが長いとスケジュールが

狂うかもしれない」





自分の想定から外れる行動が

起きると不安だから

先回りしてマニュアル通りの

「正しい管理」の中に

相手を閉じ込めようとする。






一見優しいお世話に見えて

本人の主体的選択や尊厳を

奪ってしまっているのでは

ないだろうか。







 大切にしたいのは本人のペース



私たちの役割は先回りして

レールを敷くことではない。




本人が「そうしたい」と

思ったことを

安全に見守ることだ。





万が一、雨に濡れてしまったら

そのときに着替えをサポートすれば

いいだけの話である。






「相手を一人の大人としてリスペクトする」





言葉にするのは簡単だが

現場でそれを貫くには

想定外の展開を受け入れるだけの

心の余裕と覚悟がいる。






あれこれ口を出されて

エネルギーは削られたけれど

改めて「自分は本人の尊厳を守る

サポートをしよう」と思うのだった。