いろいろとさまざま | てにを舎の考具 考える日本語®

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日本語を学びなおしてみると、今まで気づかなかったルールや魅力が見えてきます。
少しだけことばに意識を向け、日本語について考えてみませんか。

次の例文、あなたはどちらを使いますか?

1 この店には<いろいろさまざま>な商品が置いてあります。
2 街中には<いろいろさまざま>な音楽が流れている。
3 現代の教育制度については<いろいろさまざま>な意見があります。


どうでしょう。


どちらを使ってもおかしな印象はありません。きっとあまり意識せずに使っているのではないでしょうか。

もともと「いろいろ」と「さまざま」は違う意味で使われていた言葉です。
「いろいろ」は色々と表記されるように、多くの色を表わしていました。
「さまざま」は様々と表記されるように、多くのようすを表わしていました。


そう考えると、本来はいろいろ=色とりどり、さまざま=対比されるあれやこれ というニュアンスがあるのです。


いろいろとさまざまが同じように「多種多様な」という意味で使われるようになったのは江戸時代になってからだそうです。


ただ、わたしたちはふだんは意識していなくても、どちらを使うかの判断を行うときはきっと、もともとの意味をかすかに感じながら使っているのではないでしょうか。