なぜ八百屋と呼ぶのか | てにを舎の考具 考える日本語®

てにを舎の考具 考える日本語®

日本語を学びなおしてみると、今まで気づかなかったルールや魅力が見えてきます。
少しだけことばに意識を向け、日本語について考えてみませんか。

都会では減っている「八百屋」。八百屋といえばどのような商品を売っているかイメージできるでしょう。


魚や肉ではなく、野菜を中心に売っています。


魚は魚屋、肉は肉屋というのに、どうして野菜屋ではなく八百屋と呼ぶようになったのでしょうか。


八百屋もずっと八百屋と呼ばれていたわけではありません。戦前は「あおものや(青物屋)」と呼ばれていたそうです。

この「あおもの」は平安時代から使われていた「女房詞」で、緑色をした葉物の野菜を指す言葉です。


しかし、「あおものや」では、葉物の野菜だけでなく、ニンジンや大根、ごぼうなどのような「根物(ねもの)」、なす、きゅうり、かぼちゃなどの「実物(みもの)」も扱っており、野菜類全部を含めて売っている店として、「あおものや」と言っていたようです。


今の八百屋を考えてみると、野菜類だけでなく、果物や乾物、調味料をはじめとしていろいろな食品が野菜と一緒に売っれています。

そんなことから、数が多いという意味がある「八百(やお)」を使った「八百屋」と呼ぶようになったと言われています。