こんな自己PR文を書いていませんか | てにを舎の考具 考える日本語®

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日本語を学びなおしてみると、今まで気づかなかったルールや魅力が見えてきます。
少しだけことばに意識を向け、日本語について考えてみませんか。

履歴書やエントリーシートなどに必ず用意されているのが、自己PR欄です。

面接などでも、「自己PRしてください」といわれます。


自分のことを話すわけですから一見、それほど難しいことではないような気がします。しかし、実際書き始めたり、話し始めたりすると、自分のことをどのように表現すればいいのかと、戸惑う人も多いのではないでしょうか


立場を逆にして、自己PRを読む側、聞く側になったとして、次のような文や話が多く出てきたら、相手に対しどのような印象を持つでしょうか。


「私は真面目な性格の持ち主です」「私は高い想像力を持っています」「人を観察して何かを学ぶことが得意です」「人の気持ちを理解することが得意です」「言われたことは何でもできます」「物事を客観的に見ることができます」…。


特に自己PR文で目立つのが、「~するのが得意」「~できます」「~を持っています」といった表現の多用です。


しかし、「得意」「できる」「持っている」ものの対象が抽象的で、読んでいる側、聞いている側は「なんとなくわかるけれど、物足りない」といった感想を抱いてしまうでしょう。


自己PRは、自分のことを語るものです。ただし自慢話ではありませんし、自分のことなので抽象的なことなどないはずです。


では、どのように書けばいいのかというと、「自分の性格や経験を具体的な事実を加えながら、客観的に淡々と表現していく」と相手の印象に残りやすいものになるでしょう。


例えば、、
「私は高い想像力を持っています。自分が経験したことのないことでも、自分に置き換えて想像することができるので、人の気持ちになって考え、その気持ちを理解することができます」


→「私は常に相手の身になって考えたりする想像力を磨こうと努力しています。そのような考えを持つようになったのは、学生時代に多くの留学生と交流する活動をしていたからです。その時に“固定観念に縛られない”ということを学びました。相手の立場や意見を尊重する大切さを学びました」

どちらが印象に残るでしょうか。