最近は手書きする機会がめっきり減り、誤った漢字を書くことは少なくなりました。
ワードなど文書作成ソフトでは、ひらがなを書くとそれに該当する漢字候補が現れ、それを選択すればよいからです。
しかし、時には熟語として変換されず漢字一つ一つを選ばなければならないことがあります。その際、ついイメージだけで選んでしまうとそれがそのまま“誤字”となって残ってしまいます。
また、手書きされた文字は書き手の癖が出るので、読む側も少し意識して文字を追います。そのため誤字を見つけやすくなりますが、ワードなど活字で書かれているものは、目で文字を追うスピードも速く、誤字に気づかず読み飛ばしてしまうことも起こります。
それは目で見た文字と頭の中にあるその漢字との違いを意識しなくなってしまうからです。手書きであれば「なんとなく違和感を感じる」ものが、活字になってしまうとそれを察知するセンサーが働きにくくなるからなのかもしれません。
いくつか短文を記しますので、その中の誤字を見つけてみてください。
1交通重滞を未然に防ぐ対策を講じた。
2読者を憂玄の境地へと誘う名作だ。
3旅費には拝観料も折り込まれている。
4絶滅寸前の野生生物の繁植に努める。
5あまりの無作法に感忍袋の緒が切れた。
6国民はみな基本的人権が保証されている。
7日本で過ごした白鳥が再び北へ返る。
8病後に慈養のある食べ物を摂取する。
9危険を犯して険しい山道を縦走した。
10伏喪中につき、結婚式への出席を遠慮した。