小学校の中庭に
とても大きな
金木犀の木がありました
給食室に面した 中庭は
高学年の生徒の棟にあり
低学年の時は
なかなか近付く勇気がなくて
どこからか 漂ってくる
その芳香に
秋を 感じていました

3年生になって
中庭の掃除を するようになると
見上げる程の大木から 落ちる
オレンジ色の花を
少し 恨めしく思いました
掃いても掃いても
次々に落ちてくる 小さな花
塵取りに かき集めては 捨てる
竹の箒と 竹の籠
編み目から 少しずつ落ちていき
全然 片付かない・・🧹

それでも
金木犀のある中庭は
生徒達のたまり場で
特に
女の子達は みんな好きで
紙で折った小さな箱に
花弁を沢山詰めて 持ち帰り
机の中に そっと置いておくと
良い匂いのする
お姉さんになった気分
イタズラ盛りの 男の子達は
『 トイレの匂いやっか! 』と
からかっていたけれど
今 思い出すと
可愛らしいイタズラのひとつ
気になる女の子に対して
話の 取っ懸りを
見つけてたのかな・・😉

金木犀の花言葉は
『 謙虚・謙遜・陶酔・初恋 』
なんとなく うなずける気がする
控えめで 小さいけれど
遠くまで香る その芳しい薫り
仲間の銀木犀も 柊も
よく似た芳香がありますが
金木犀は花の色も 鮮やかで
ひときわ 美しい

秋の終わり
冬の始まりに近く
朝夕が肌寒くなってくる頃に
ふと気づくと 咲いている
金木犀の匂いには
昔を 思い出させるものがある

去年も 一昨年も
『 金木犀が咲いたよ 』と
教えてくれた
私の 大事な友達
金木犀が 今年も咲きました
いつまでも 待ってるから
あせることはない
急ぐこともない
ゆっくり ゆっくり 帰ってきてね
みんな いつでも ここに居るよ☘️
私は相変わらず
笑わせる係です🤭
一緒に笑い合える日を 待ってるよ