色々な
歴史の側面を 教えてくれる
歴史秘話 ヒストリア
6/12は
更級日記 の 作者
菅原孝標の娘 でした

私の愛読書
娘の参考資料集ですが
最新国語便覧 によると
『 更級日記 』
幻想と挫折を 自叙伝風に回想
東路の 道のはてよりも
なほ 奥つ方に 生い出でたる人
学生の時に 覚えた
冒頭の一文が 懐かしい

物語を読む事に 没頭しすぎて
后の位も…とまで思ったという
少女の頃の 孝標の娘
物語の中の姫君たちと
自分を重ね合わせ
空想に耽っていた少女が
山あり谷ありの 人生を経て
当時では晩年とされた
50代で書いたのが『 更級日記 』

私は 平安文学が好きで
京都に就職したくて
九州から働きに出ました
上京区と北区に住んだので
ほぼ『 洛中 』暮らし
京都新聞の市民講座で
『 物語文学の変遷 』を学んで
『 源氏物語 』の以前・以後も
王朝文学 は 紡ぎ出され続け
『 擬古物語 』の作者も多く輩出
王朝文学 という括りの
多岐に渡る 芸術作品への影響
等々…
学んだにも関わらず
本当に好きなのは
物語文学より『 随筆 』です
なので
日記類も 大好き
一時期は
『 徒然草 』や『 方丈記 』も
ベストセラー入りしましたね
千年経っても変わらない
リアルな昔の人の姿が
随筆には 記されていて
とても 興味深い

鉛筆 鉛筆 鉛筆

『 更級日記 』に話を戻すと
若い頃は正直
面白いとは思いませんでした

夢見がちな 少女が
中流貴族の女性としての
自分の これまでの生活を 顧みる
若い頃は
そんな平凡な話より
宮仕えの 物珍しさや 色恋
人の尊さや 愚かさ
天変地異 世の中の動きなど
より ダイナミズムを感じ
ドラマチックな展開が好きでした
物語ほど
作り込まれてはいない
書き手の感性が
ダイレクトに伝わる
日記や随筆
読んでてドキドキハラハラして。

しかし
自分が中年になり
人生 折り返し地点まで来ると
『 更級日記 』の良さが分かってきた
夢見ていた ものごと
果たせなかった 若い頃の夢
今 目の前にある 現実
そして この先にある 老い
改めて しみじみ  読みました
これと言った事のない人生
それが一番
幸せなのかも知れない
彼女は 后にも 乳母にも
なれなかったけど
こうして 千年のちの世に
日記と物語を残した
こんな事を考えて生きていた、と
生きた証を残した
凄い事ですよね 拍手

参考にさせて頂いた
NHKアナウンサー
渡邉 佐和子さんのブログ
バックナンバーも
歴史が お好きなんだなぁ、と
分かるような 内容で
歴史好きには 楽しいブログです

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