みなさん、こんばんは(^^)
本日は「大暑」ですが、これから北海道も暑くなるみたいですガーン
内地の皆様も、熱中症・夏バテにはくれぐれも注意しましょう!
さて、こちらは受動態の大詰めで、今回はさまざまな場面での受動態についてです。

【1】疑問文の受動態
(1) 疑問詞のない場合
《POINT1》疑問詞のない疑問文では、肯定文で受動態にしてから疑問文にする!

つまり、肯定文の形で受動態にして、そのbe動詞を文頭に出せば良いですよね!?
a’) Bob took this picture.
<まず、肯定文のままで受動態に変換する>
a’’) This picture was taken by Tom.
<次に、be動詞を文頭に出して、疑問文とする>
a) Was this picture taken by Tom?
(→「この写真は、トムによって撮影されたのですか。」)

(2) 疑問詞のある場合
《POINT2》疑問詞を含む疑問文の受動態は、パターンを覚えておこう!

…やや無責任かもしれませんが(苦笑)、疑問詞を含む疑問文の受動態については、
例の変換公式に則っていちいち考えるよりも、覚えてしまった方が得策です^^;
以下に、疑問詞の文中における役割別にまとめておきます。
① 疑問詞が文の主語の場合
b’) Who discovered America ?

b1) Who was America discovered by?
b2) By whom was America discovered?

(→「誰によって、アメリカが発見されたのですか。」)
“by S”の部分が疑問詞になった形ですが、以上の2パターンを覚えましょう。

② 疑問詞が目的語になっている場合
c’) Which car did he buy?

c) Which car was bought by him?

(→「どの車が、彼によって買われたのですか。」)

③ 疑問詞が補語になっている場合
d’) What do you call this flower?

d) What is this flower called?

(→「この花は、英語で何と呼ばれていますか。」)


【2】that節の受動態
《POINT2》
目的語にthat節をとる文では、原則2通りの受動態が可能である!

目的語がthat節の文では、受動態にする際の主語の置き方によって、2通りの受動態をつくることができるのです!!
具体的に見ていきましょう(^^)
(1) 形式主語itを主語にする場合:that節をそのまま用いることができる!
e’) They say that Eriko practices dance every day.

<目的語のthat節をそのまま受動態の主語とする>  
e’’) That Eriko practices dance every day is said.
<さらに、形式主語のitを文頭に置き、that節は文末にまわすと…>
e1) It is said that Eriko practices dance every day.

(2) that節内の主語を用いる場合:that節内の動詞をto不定詞にする!
e’) They say that Eriko practices dance every day.

<that節内の主語(Eriko)を受動態の主語に取り出し、動詞をto不定詞にする>
e2) Eriko is said to practice dance every day.
(→「絵理子は、毎日ダンスの練習をすると言われている。」)
我が青春のアイドルと言えば、SPEEDの今井絵理子さん…えぇ、大好きでした(笑)

注意 例文e2)と類似の表現でbe told to Vがありますが、意味が異なります!
f) Eriko is told to practice dance every day.
(→「絵理子は、毎日ダンスの練習をするように言われている。」)
サーチ 例文f)を能動態に戻してみましょう。
f') They tell Eriko to practice dance every day.
tell (人) to V
(人)にVするように命ずるという重要フレーズです。

また、例文e2)もそのまま能動態に変換してみると…
e''') They say Eriko to practice dance every day.
サーチsay (人) to V”で「(人)がVすると言う」というフレーズが、かつてありました。
但し、現代英語では能動態の形で用いる事はありませんので、参考程度に。



【3】命令文の受動態
《POINT3》
命令文の受動態は、Letから始まる形を覚えよう!

命令文の受動態も、非常に特殊な変形をしますので、パターンを覚えてしまいましょう!
g’) Do it at once.
文頭にLetを置き、次に目的語(=受動態の主語)のitを置き、動詞を処理する>
g) Let it be done at once.
(→「すぐにそれをしなさい。」)


ということで、今回はさまざまな場面での受動態についてお話ししました。
特殊な変形を要するので、覚えてしまうのが得策であるものが殆どです。
既に学習済みの「受動態の基本」とよく照合しながら、押さえておきましょう(^^)
では、まとめに入ります。

英文法サプリ ~理解へのトビラ~-【各論27】


■ 次回配信予定
【各論28】「受動態の応用Ⅲ ~by以外の前置詞をとる受動態~」

次回で、受動態はおしまいとなります。
最終回では、by以外の前置詞をとる特殊な受動態の形を紹介します。
こちらも慣用表現のように覚えておくべき内容ですので、最後まで頑張りましょう!