みなさん、こんばんは(^^)


前回までで、主要な5助動詞(must, will, should, can. may)は終わりました。
そこで、今回はややマイナーな2つの助動詞(need, dare)についてです。
これらの助動詞にはいくつかの共通点がありますので、まずそれを押さえましょう。

《POINT1》needおよびdareには、本動詞としての用法もある!
さて“need”と言えば、“I need you.”のように、
普通の動詞としての用法が広く知られていると思いますが…
needは、同じ「~を必要とする」意味で、助動詞としても使われるのです。
また、“dare”も本来は普通の動詞で、「あえて~する」という意味を持ちますが…
こちらも、意味はそのままに、助動詞としても使われるのです。
つまり、この両者はもともと一般動詞出身の助動詞」ということになります!

《POINT2》“助動詞”needおよびdareは、現在形でのみ用いられる!
一般動詞として用いる場合、各々“needed”, “dared”という過去形があります。
しかし、助動詞として用いる場合、これらの過去形は使えないのです!!
つまり、can→could、will→would、というような活用はできない、ということです!

《POINT3》助動詞”needおよびdareは、肯定文では用いられない
一般動詞として用いる場合は、“I need you.”というように肯定文でも使いますが…
助動詞として用いる場合は、疑問文および否定文でしか使えません!
詳しくは、以下の例文を見てみましょう(^^)


【1】助動詞needの用法
意味は本動詞の時と同様、「~する必要がある」です。
① 否定文
a) You need not speak so loud.
(→「そんなに大声で話す必要はないよ。」)

注意本動詞”needを用いて「~することが必要である」書くならば、
後ろに来る目的語をto不定詞にしなくてはなりません。
a’) You don’t need to speak so loud.

② 疑問文
b) Need I say that? (=Do I need to say that?)
(→「それを言う必要がありますか。」)

注意 助動詞Needで始まる疑問文では、その答え方に注意が必要です。
☆「いいえ、必要ありません。」の場合は“No, you need not.”で構いませんが、
☆「はい、言う必要があります。」の場合は“Yes, you must.”となります。
なぜならば…繰り返しになりますが、“助動詞”needは肯定文で使えませんので^^;


【2】助動詞dareの用法
意味は本動詞の時と同様、「あえて~する」「~する勇気がある」です。
① 否定文
c) She dare not laugh.
(→「彼女はあえて笑いなかった(=笑う勇気がなかった)。」)

注意 needと同様、“本動詞”dareを用いて書くならば、目的語がto不定詞になります。
c’) She doesn’t dare to laugh.

② 疑問文
d) Dare you say that to the boss?
(→「それを上司に言う勇気はあるのか。」)

注意 実際のところ、dareが助動詞として使われる場面はごくまれです。
したがって、助動詞dareとしては以下の例文2つを覚えておけばよいでしょう(^^)
e) How dare you say such a thing?
(→「よくもそんな事が言えるな。」)

f) She’ll come, I dare say.
(→「おそらく、彼女は来るでしょう。」)


ということで、今回は助動詞needおよびdareについて説明しました。
主要5助動詞と比較すると登場する頻度は極めて少ないですが、覚えておきましょう!
では、まとめに入ります。


英文法サプリ ~理解へのトビラ~-【各論21】



■ 次回配信予定
【例文集7】「今週の例文まとめ6(各論19~各論21)」

さて、今週登場した例文を、例によってまとめて再掲します。
1つ1つの例文を見ながら、各文の意味がわかるだけでなく、
その文に関してポイントとなる文法事項をきちんと説明できるか、という復習にでもご活用ください!
疑問に思う点があれば、都度各記事を再度ご参照頂ければと思いますm(_ _)m